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村上 徹

IQを高める食事

マサチューセッツ工科大学のオローワンという人は、人間の脳が発達したのは、血中の尿酸濃度が高くなったためだという仮説を発表しています。これにより尿酸が中枢神経を刺激して脳の発達を促したというのです。たしかに欧米の研究によると、大学教授などIQの高い人の尿酸値は高いそうです。ニュートンやダーウィン、さらにはアレクサンダー大王も痛風だったと聞くと、なかなか説得力がありますよね。イギリスに、Mensaという集まりがあります。IQ148以上の人たちが加入できるそうですが、このメンバーのうち1355人を解析したところ、小児自閉症や近視のほかに痛風が多いという特徴がありました。ということは、「痛風の人はIQ…

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IQ遺伝子

そもそも、IQ(知能指数)は遺伝で決定されるのでしょうか?もしYESといわれると、なにか絶望的な気になりますよね。プロミンの研究によれば、100%遺伝子が同じ一卵性双生児の場合、IQの相関は85%もあったそうです。これが、遺伝子的には50%の相似性となる兄弟・姉妹では、相関は65%にまで落ちます。遺伝的相似がもっと低くなる第二等級親族や第三等級親族になればなるほど、IQの相関はどんどん低くなります。でも、ちょっと待ってください。ここには落とし穴があります。一卵性双生児というのは、ほとんど同じ環境で育っていますよね。ということは、先天的な要素だけでなく、後天的な要素も同じということになってしまう…

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遺伝しない性格

今回は、遺伝しない性格、つまり後天的につくられる性格についてみてみましょう。前回同様、石浦章一氏の説です。遺伝ではなく、後天的に作られる性格は、以下の3つです。まず、自己志向。わかりやすく言うと、自立心のことです。具体的には、自己責任を感じたり、臨機応変に対応することです。また、自己受容も含まれます。自己受容のできている人は、「もし自分が○○だったらよかったのに・・・」などと思うことはありません。自立心の弱い人に申し上げます。決して遺伝のせいにしてはいけません。でも、育った環境が原因だとすると、結局は親の責任ということになりますかね。次に、協調性。他人の気持ちを考えたり、同情したり、協力しよう…

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遺伝する性格

性格は遺伝するのでしょうか?なんとなく、するような、しないような・・・・今回ご紹介するのは、東京大学の石浦章一氏の説です。氏によれば、遺伝的な要因が認められのは、以下の3つの性格だそうです。ただ、100%遺伝で決まってしまうわけではありませんので、誤解しないでくださいね。あくまで、遺伝することもありうるという程度ですから。まず、新奇性追及。これは好奇心遺伝子の回でお話した、ドーパミン受容体のことです。具体的には、探究心の強さや衝動買い、さらには浪費癖なども関係するそうです。この辺については、あとで「酒好き遺伝子」や「禁煙できない遺伝子」というテーマで取り上げる予定です。ご期待ください。無視でき…

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浮気遺伝子

今回の脳内物質は、バゾプレッシンです。前回お話したオキシトシンと大変よく似た構造で、おなじ9つのアミノ酸から成り立っていますが、そのうちの2つが違うだけです。よって、この物質も恋愛などに関係しているといわれています。今回の話は微妙なテーマですので、もちろん人間の話ではありません。ハタネズミという動物の話ですが、同じ仲間でありながら行動が全く違う2種類がいるのです。まず、プレイリーハタネズミですが、こちらは一夫一婦制です。つまり浮気をしません。もう一方は、アメリカハタネズミですが、こちらのオスは風来坊のようなさすらい生活をしていて、たまたま出合ったメスとすぐ交尾をするそうです。とんでもない浮気者…

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人を信じるホルモン

以前、行動ファイナンスの話をしましたが、最近では経済学と脳科学が融合して、経済行動を脳のメカニズムから解明しようという動きが盛んです。2週間も脳内情報伝達物質の話をしましたので、ついでに少し触れておきましょう。今回は、オキシトシンという物質のお話です。この物質は、愛情に関係するホルモンとして知られています。ここではマネーゲームの際の作用について調べた、チューリッヒ大学のマイク・コスフェルドらの実験を紹介しましょう。あなたは、ゲームのプレイヤーです。胴元からあなたに、投資資金として12,000円が支払われました。あなたは、そのうちのいくらかを顧客に投資します。投資金額は、4,000円、8,000…

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好奇心遺伝子

前回は、日本人のセロトニン・トランスポーターの遺伝的要素が、心配症に関係しているのではないかという仮説をお話しました。今回は、好奇心に関する遺伝子のお話しましょう。好奇心が強ければ、当然モノの消費は盛んになります。現在の日本の「需要不足=消費不足」は、日本特有の遺伝的な要素が関係しているのかもしれません。今回の主役は、ドーパミン受容体です。ドーパミンとは、セロトニン同様脳内の情報伝達物質ですが、別名「快感ホルモン」と言われています。私たちの脳内の神経細胞の表面には、様々な物質を受け取る専用アンテナみたいなものが突き出ています。これを、受容体といいます。この受容体の数や感度の違いによって、感受性…

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心配症遺伝子

日本人の脳は、なぜ不安を感じやすいのでしょうか。これから2回にわたり、脳科学の視点からいくつかの仮説を提示したいと思います。まず、セロトニンのトランスポーターに関する遺伝的な特徴です。セロトニンとは、脳内の情報伝達物質で、幸福感などに関係するといわれています。また、セロトニンは攻撃性を抑制する働きもありますので、これが不足すると人はキレ易くなります。さて、このセロトニンを運ぶのがトランスポーターですが、こちらの遺伝子には2つのタイプがあります。s型とl型です。sはshort、lはlongの頭文字です。s型遺伝子を保有していた場合、トランスポーターの産生量が少ないため、不安を感じやすくなります。…

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日本人はなぜ心配性?

日本の景気悪化を加速しているのは、消費の冷え込みです。たとえ少ない収入でも、なんとか消費を切り詰めて貯蓄に回そうとする私たちの姿勢こそが原因なのです。と、ここまではこのプログで何回も述べました。すでに耳タコの人も多いでしょう。では、なぜ私たちは、このような消費行動をとるのでしょう。その答えは「不安」だとも書きました。将来に対する不安心理が、消費を切り詰めてツメに火を灯すようなi貯蓄¥行動に走らせるのです。でも、ちょっと待ってください!他の国はどうなのでしょうか?日本以上に将来が心配な国は、世界中にたくさんあるではありませんか。でも、なぜか日本だけが異常なまでの貯蓄行動に走っているのです。今、国…

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バブルはコントロールできる

前回、ジャブジャブのお金を供給することでインフレを作り出せるか、もし作り出せないとしても株や土地の値段が上がると書きました。こう書くと、心配性の方は、バブルの再来を懸念するかもしれません。「バブル」という言葉を聞くと、まるで過去に犯した犯罪のように思っている人もいるようです。しかし、景気がいいということは、多かれ少なかれ「バブル」の要素を含んでいるのです。問題は、それが適正価格から大きく逸脱しているかどうかです。すでにこのブログで書きましたが、土地の値段にはファンダメンタル価格という適正価格があります。株だってそうです。PBRとかPERといった目安はそのためにあるのです。私は、金融政策とは、一…

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