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5☆s 講師ブログ

こころのうしろ側(1)

山本七平の著書『あたりまえの研究』の冒頭で、3つの面白いエピソードが紹介されています。 最初は、菊池誠が『こころのうしろ側』という題名で雑誌に寄稿した随想の一節です。 ホノルルから飛び立った飛行機の中で、菊池は隣に座ったアメリカ人の老婆から、宗教は何かという質問を受けます。 「父は浄土真宗という宗教を持っていたけれど、私はどんな宗教にもそれほど深くかかわらない」と答えると、相手は猛然と噛みついてきました。 「宗教がなくて、いったいどうやって子供を育てるのか?」 菊池も怯まず反論します。 「子供は、宗教がなくても立派に育てられると思いますよ。まごころ誠実さといったものは、宗教…

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ハイル、タノ!(2)

学生たちの感想レポートをいくつか紹介します。 「いったん従う気に包まれたら、従わないメンバーに苛立つようになった」 「自分が従うモードに入った後に怠っている人がいたら、『真面目にやれよ』という気持ちになった」 「制服もロゴマークもつけていないくせに集団に紛れ込んでいる人を見ると、憎しみすら感じた」 「規律や団結を乱す人を排したくなる気持ちを実感した」 「はじめはためらいがあったのに、最後にはもっと人のいるところで目立ってやりたいと思うようになった」 「集団のなかでただ従えばいいという気楽さと責任感の薄れがあった」 お揃いの制服と統一行動が無言の同調圧力を生み、リーダーの指…

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ハイル、タノ!(1)

白いワイシャツに青いジーンズ。 統一された服装にお揃いのロゴマークをつけた250人の学生が、直立不動の姿勢で一斉に右手を斜め45度に挙げ、大声で「ハイル、タノ!(タノ万歳!)」と唱和します。 この掛け声は、もちろん「ハイル、ヒトラー!」を真似たもの。 これは、甲南大学文学部教授の田野大輔が行っていた、歴史社会学の授業のひとコマです。 田野の狙いは、学生たちにナチスの行動を実際に体験させることで、「独裁」について考えを深めてもらおうというもの。 独裁と聞くと、私たちはすぐに「言論弾圧」だとか「絶対服従」、あるいは「監視社会」といった言葉を思い浮かべてしまいます。 しかし、…

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冷蔵庫ダイエット

9月に入り、俄然、研修実施の機運が高まって、その準備に追われる 毎日です。 そのため、日々の家庭生活が少し手抜きになるのは、研修講師として 致し方ないと思っています。さらに、それを加速させるのは、 在宅テレワークだと思います。 そこで、仕事と家事の時間配分が問題となるわけです。 買い物時間を短縮するために、特に食材などはよく確かめずに 「とにかく買っておけばなんとかなる精神」で、ついつい同じものを いくつも買ってしまうことが多くなります。 昨今「身近なSDGs」が謳われていますが、私個人として大層なことは できませんが、とにかく「破棄食材をなくす」ことは確実…

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ヒトフェロモンは存在するのか?(2)

フェロモンというと、私たちはすぐに「性フェロモン」を思い浮かべてしまいますが、それ以外にも外敵の存在を仲間に知らせる「警戒」や、「集合」、あるいは「道しるべ」などいくつかの種類があることがわかっています。 フェロモンは昆虫だけでなく、哺乳類でもラットやマウス、ブタ、シカ、ゾウなどで同定されています。 ちなみに、オスのブタから発せられる男性ホルモンの一種「アンドロステノール」は、実はトリュフのにおい成分と同じです。 だから、トリュフ探しに使われるブタは全てメスなのだそうです。 では、ヒトはどうでしょう? ヒトはフェロモンを認識することができるのでしょうか。 この議論は、現…

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ヒトフェロモンは存在するのか?(1)

においのする物質は世の中に数10万種類もあると言われています。 しかし、香料を開発している会社でも、使用する「におい物質」はせいぜい1,000種類くらいだそうです。 なぜかというと、人間に認識できるにおいはそれくらいしかないからです。 ヒトの嗅覚受容体とその遺伝子構造は、リチャード・アクセルとリンダ・バックによって発見され、2004年のノーベル生理学・医学賞の対象になりました。 その後の研究により、ヒトやマウスの嗅覚遺伝子が次々に発見されましたが、その数はなんと全遺伝子の3~4%にも及ぶほど。 嗅覚が、いかに重要な役割を果たしているかがわかります。 ところが、確かに遺伝子は…

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皮膚は千の目を持つ

視覚と聴覚の不思議についてお話ししてきましたが、今回は皮膚の知覚に関する話です。 その前に、まずは視覚と聴覚の問題にチャレンジしてみてください。 【問題】 あなたの前にはテレビが置かれていて、男性の顔がアップで映し出されています。 次に男性が、「ma」と発声する動画が流れます。 ところがその時、スピーカーから出る音声は「ka」です。 さあ、あなたの耳には、なんと聞こえるでしょうか。 【回答】 ①「ma」と聞こえる ②「ka」と聞こえる ③「pa」と聞こえる ④何も聞こえない 文章だけで場面をイメージするのは難しいかもしれませんが、それでも「③と④はないだろう…

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絶対音感は誰にでもある!?

前回は脳の視覚野についてでしたが、今回は耳の方の聴覚野に関する話です。 柏野牧夫の『空耳の科学』によれば、楽器メーカーの音楽教室の影響か、外国よりも日本の方が「絶対音感」の保持者が多いそうです。 それでも絶対音感を持っている人の割合は、1万人に1人と言われています。 確率にすると0.01%。 ところが、これが自閉スペクトラム症の場合は8%にまでハネ上がります。 理由はわかりませんが、自閉スペクトラム症の人に、ある特定の能力がズバ抜けて高い人が多いことと関係があるのかもしれません。 また、絶対音感は遺伝することが知られています。 私のように、「相対音感」しか持ち…

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脳は大忙し(2)

ここで、ちょっと脳細胞が情報を伝達する仕組みを見てみましょう。 ヒトの脳細胞は、「ニューロン」と呼ばれる神経細胞と、それを維持するための「グリア細胞」からなっています。 ニューロンは、細胞内の電位を変化させることによって情報を伝達するのですが、静止時には「静止膜電位」といって、細胞の内側は外側より電位的にマイナスに保たれています。 ここに何らかの刺激が加わると細胞膜上のナトリウムチャネルが開き、細胞の外からプラスのナトリウムイオン(Na+)が流入してきます。 すると、細胞内がプラスに帯電するので、「脱分極」といって細胞の内と外の電位の逆転現象が起こります。 これが細胞が「…

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脳は大忙し(1)

「百聞は一見に如かず」という諺があるように、日頃私たちは目から入ってくる情報はとても重要だと考えています。 たしかに、地震の被害状況などは、ラジオで聞くよりもテレビの映像を見た方が早いもの。 目から脳へは、様々な情報が次々と送られてきています。 脳は、目からの情報を処理するのにさぞ忙しいのだろうと思いきや、全く別のことでてんてこ舞いでした。 それは、「ムダな情報」の処理です。 驚くべきことに、後頭葉に位置する第一次視覚野に送られてくる情報のうち、網膜経由のものはたったの3%しかないそうです。 なんと97%は、目で見ている情報とは全く無関係な、所謂「ムダな情報」だというのです…

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