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2015年04月

エピジェネティクス

今回は、お詫びから始まります。2009年7月のブログで、「獲得形質は遺伝しない」と書きましたが、実は誤りでした。まず、「獲得形質の遺伝」から説明します。例えば、あまりのメタボ体型に嫌気が差し、一念発起してジムに通い、あのCMのようなムキムキのマッチョマンになったとします。しかし、その後あなたに子供ができても、その子までマッチョになるとは限りません。つまり、マッチョな体は遺伝ではなく、後天的に獲得した形質なので、遺伝はしないと考えられてきました。これを主張した科学者は、何代にも渡りネズミの尻尾を切り落としましたが、そのネズミから尻尾の短い仔ネズミが生まれてくることはありませんでした。そのため、獲…

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万有引力

ニュートンが、木からリンゴが落ちるのを見て、地球に引力があることを発見したという話は、半分本当ですが半分はウソです。「万有」という言葉が表しているように、すべてのものは、引力を持っています。すなわち、地球は引力を持っていますが、リンゴの方も引力を持っているということです。ですので、正確に言うとこうなります。地球とリンゴは、お互いの引力に引き寄せられて近づき、最後には衝突してしまった。詳しい数値は後で示しますが、まず万有引力について説明しましょう。ニュートンが1687年に「プリンキピア」の第3編、命題4、定理3で論証したのは以下のことです。2つの物体の間に働く引力は、それぞれの物体の質量の積に比…

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成功している生物

もし、知性を持った宇宙人が地球を発見し、もっとも成功している生命体を探したら・・・。福岡伸一の答えは、意外にもヒトではありませんでした。ちなみに、ここで言う「成功」とは、進化のプロセスにおいてもっとも効率よく増殖し、より多くの子孫を残すこと。生物学的に言うと「自己複製に成功している生物」ということです。ヒトは個体数約69億、平均体重50キロとして、その存在量は約3.45億トン。かなり繁栄しています。ところが、もっと繁栄している生物がいるのです。存在量でヒトを圧倒しているだけでなく、なんとその存在量を毎年毎年新たに生み出しているのです。さらに驚くのは、ヒトを奴隷化して自分の世話をさせ、その褒美に…

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智に働けば

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。お馴染みの、夏目漱石の『草枕』の一節です。この世が住みにくいかどうかは別として、なるほどと思うところは多いにあります。会議などの席であまりに理論だてて発言すると、それは理屈だなどと反論を受けることがあります。しかし、情に訴えるといっても、あまりに感情移入し過ぎると、今度は歯止めがきかなくなり、収拾がつかなくなることもあります。また、こちらとしては筋を通したつもりでも、意地っぱりだとか、頑固者などと陰口を叩かれたりもします。ですので、漱石の言わんとするところは実によくわかります。ところが、森本哲郎が知り合いの…

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