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2016年05月

I was born

詩人とは、何と鋭い感性の持ち主なのでしょう。吉野弘の『Iwasborn』を読んだ時、改めて生命の何たるかについて考えさせられました。英語を覚え始めたばかりの少年が、ある夏の日の夕暮れ、父親と一緒に寺の境内を歩いているときに身重の女性とすれ違います。少年は、その大きなお腹の中の胎児を想像しながらこう言います。━━やっぱり Iwasborn なんだね━━ 怪訝そうに少年の顔をのぞき込む父親に、こう続けます。 ━━Iwasborn さ。受身形だよ。正しく言うと人間は生まれさせられるんだ。自分の意志ではないんだね━━ 父親は黙ったまま暫く歩いた後、突然蜉蝣(かげろう)の話をし始めます。━━蜉蝣という虫…

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祭りの後

熊本地震に関するネット記事を見ていたら、地震直後に取材していたあるテレビ局のアナウンサーが、現地で調達した弁当を食べたということが問題視されていました。報道陣だって人間なのだから、食事くらいはするでしょう。なぜこのことが批判されるのかと最初は疑問に思いましたが、すぐに私の考えが間違っていることに気づきました。震災直後は食糧がかなり不足していたため、避難した住民の多くが満足な食事をとれなかったことを思い出したからです。そう言えば、自分たちの食糧を持参せずに現地に乗り込んだため、空腹の挙げ句に官邸に食糧支援を訴えて批判された副大臣もいました。そもそも大挙して現地に押しかけた報道陣は、どうやって食糧…

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エイリアンは実在する!?

前回、人類が言葉を手に入れたのはサルから進化して440万年後、今から10万年ほど前だと書きました。大変不思議に思うのは、なぜ440万年も経ったある日、突然人類は言葉を手に入れたのかということです。これは学術的にも大きな謎です。このことについて、以前書いた『人の心がわかる遺伝子(1)、(2)』(2013年11月)の中で、言葉は宇宙からもたらされたのではないかという説を紹介しました。オカルトではありません。地球惑星物理学の権威で、地球外生命体研究の第一人者である松井孝典の仮説です。どういうことかと言うと、地球に飛来した隕石に何らかのウイルスがついていて、そのウイルスに感染したために、遺伝子が突然変…

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言葉はいつ手に入れた?

カエルは、目の前を飛ぶ虫を実に器用に捕まえます。でも、止まっている虫を捕まえることはできません。飛んでいる虫より、止まっている虫を捕まえる方が楽なのにと思いますがそうではありません。なぜなら、カエルには止まっている虫が見えないからです。視覚のしくみは、実に複雑で興味深いものです。人間の場合、止まっているものに反応する細胞と、動いているものに反応する細胞の両方があるので、止まっているものも動いているものも両方見えます。私たちは普段、目に映ったものを「見た」と判断しますが、この時脳の中ではまるでコンピュターのように実に複雑な活動が行われているのです。まず目から入ってきた様々な情報は、要素別にいった…

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