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2012年07月

土地の適正価格に見る中国バブル

バブルの頃、とんでもない水準にまで土地の値段は高騰しました。いくら、価格は「需要と供給」の関係で決まるとは言っても、適正な価格というものがあるはずです。4月13日のブログ「日本株は間違っている!?」の回で、土地にも適正価格があるといいました。経済学では、ファンダメンタル価格といいます。それはどのようなものでしょう。簡単に言うと、土地の近辺にある賃貸マンションの家賃が目安となります。どういうことかご説明しましょう。今、ある土地を高い値段で手に入れた人が、賃貸マンションを建てて一般に貸し出そうとしています。その際、家賃をいくらに設定するかが問題です。土地の値段が高かったからといって、バカ高い家賃を…

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日銀のミッション

以前お話したように、円安と株価上昇を通じて日本の景気をよくするのは実にカンタンなことです。緩やかなインフレを目指せばいいだけです。だから世界中の中央銀行は2~3%のインフレ率にコミットしているのです。日銀が1%のインフレ率にコミットして、量的緩和を宣言したとたん日経平均とドル円レートは劇的に回復したのです。ただひとつだけ、注意しておくべきことがあります。それは、この劇的な回復はあくまで短期的なものだということです。5年先、10年先の日本の景気がどうなっているかは、5年先、10年先の成長分野が何で、そしてそこに目覚ましい技術革新があるかどうかにかかっています。これを見すえて様々な政策を打ったり支…

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専門家を信じていいの?

専門家といえども、簡単に信じてはいけないなと感じたのは、震災のときの原子力安全・保安院の対応でした。テレビを見ていたら、原子力安全・保安院の責任ある立場の人が「私は事務方で、原子力の専門的なことは分からないので、高い知見を持っている他のメンバーに任せて家に帰りました」と発言していました。原子力に関する知見を持っているかどうかということも問題ですが、それよりも気になったのは、この人たちに「何としても国民を守る」という決意があるかどうかです。ただ、このような決意を日銀の政策委員に求めるのは酷です。なぜなら、日銀のミッションは、物価の安定=インフレ抑制だけだからです。そもそも、日銀の委員が本当に専門…

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洪水を恐れ火事を放置する?

リーマンショック後に、日銀は重大なミスを犯しました。世界中の中央銀行が、未曾有の危機を前にしてまずやったことはデフレを防ぐためにマネーサプライ(通貨供給量)を増やすことでした。ちょっと専門的な話になりますが、各国の中央銀行はマネタリーベースの供給をそれまでの2~3倍へと大幅に増やしました。(マネタリーベースとマネーサプライの関係については、後でじっくりご説明します。なにせ大学院レベルの話ですので)しかし、日銀はわずか10%しか増やしませんでした。理解に苦しむ行動ですが、急激に円高が進んだ原因はこれです。今一度整理しましょう。ドルのマネーサプライが大幅に増えれば、必ずドル安/円高になります。その…

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円売り介入は効果がない?

過去にも、円高局面で日銀は何回か円売り介入をしました。ではそれは効果があったのでしょうか。日銀は、円売りの市場介入をしても効果は限定的だと主張しています。確かにその通りです。瞬間的に円高をストップすることはできても、持続することは困難でした。円売り介入は効果がないのでしょうか。たしかに、日銀が円売り介入しただけでは効果は限られます。為替市場に、新たな市場参加者がひとり増えただけですから。問題はその後です。マーケットに溢れた円を、そのまま放置するかどうかです。放置されれば、マーケットに円がジャブジャブの状態になります。当然、円の希少価値は薄れ、円安が進みます。これが大切なのです。中央銀行が、マー…

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