株式会社ファイブスターズ アカデミー

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村上 徹

六花亭

どこの会社でも、よほど景気が悪くない限り、前年を上回る「売上数字」の目標を立てます。 みんな、少しでも会社を大きくしたいからです。 中には、「売上数字」の達成ノルマがいつの間にか絶対化してしまい、コンプライアンスに抵触しかねない事態が発生している会社もあります。 ところが、従業員が1,300名を超える大企業であるにも関わらず、「売上数字」の目標を一切設定せず、規模の拡大も目指さないという会社があります。 帯広に本社を置く六花亭製菓は、1933年創業の老舗。 この会社には、「売上数字」に代わる明確な目標があります。 それは「客数を増やすこと」です。 この目標を全従業員に徹底…

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狂暴な番犬

サミュエル・ウィルバーフォース主教が長い演説の締めくくりに、討論相手に対する決定的な質問を発したとたん、会場は爆笑と拍手喝采に包まれました。 と同時に、熱心なキリスト教信者たちは、忌々しい進化論者に対して完全に勝利したことを確信したのです。 時は1860年6月30日。 チャールズ・ダーウィンの『種の起源』が刊行された翌年のことです。 人間はサルから進化したというダーウィンの主張は、キリスト教信者たちにとって、絶対に認めることのできない「邪教」そのものでした。 この日、オックスフォードの博物館で行われた、イギリス科学振興協会主催の会合は異常なまでの人気を呼び、詰めかけたキリスト…

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タワマンと貧民窟(2)

法人税と所得税の減税によって、大企業と富裕層が蓄えた富は一体いくらになっているのでしょう。 その前に参考として、一般庶民の給料がどのくらいか見てみましょう。 給料はアベノミクス以降、徐々にではありますが増えてはいます。 2018年の国税庁の民間給与実態調査によると、給与の平均は432万円(男性531万円、女性287万円)です。 非正規だけを見ると男性229万円、女性150万円。 随分低いですよね。 でも、この人たちも社会保障財源の確保という名目で、消費税負担を強いられているのです。 これでは貯蓄どころではありません。 では、いよいよ本題に入ります。 富裕層は、どの…

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タワマンと貧民窟(1)

元国税庁の調査官だった大村大次郎が、消費税について面白い分析をしています。 消費税が導入されたのは1989年ですが、その直後に法人税と所得税が引き下げられています。 また、消費税率が3%から5%に引き上げられた1997年の直後にも、法人税と所得税が相次いで下げられています。 この時、法人税減税の恩恵を受けたのは大企業であり、所得税減税の恩恵を受けたのは高額所得者、いわゆる富裕層でした。 どのくらい恩恵を受けたのでしょう? それは、法人税と所得税の税収がどのくらい減ったかを見ればわかります。 では、30年前と現在を比較してみましょう。 法人税収は1989年には19兆円でした…

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臨終の言葉

胃がん患者は、末期になると体がやせ細るそうです。 日々細くなっていく自分の手足を見ていると、どうしても心までやせ細ってしまう人が多いといいます。 しかし、稀にではありますが例外もあります。 ホスピス医の柏木哲夫には、ひとつ気がかりなことがありました。 54歳の、肝臓がんの女性患者のことです。 黄疸が出てから急に衰弱が進んだため、自分自身の体の変化を受け止めかねているのではないかと懸念していたのです。 ところが、ある日の回診で「いかがですか?」と声をかけると、予想もしない言葉が返ってきます。 「先生、お世話になっています。おかげさまで順調に弱っております」 悪戯っぽい…

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コンプラ違反は午後起こる

企業にとって、コンプライアンス遵守は最優先の重要課題。 一方で、売上や利益目標も未達が許されない必達課題です。 両者の課題のせめぎ合いの中で、サラリーマンの倫理観は日々右へ左へと揺れ動いているのです。 ところで、この「倫理観」ですが、午前中はしっかりしているのに、午後になると怪しくなることが心理学の実験でわかっています。 ハーバード大学のコウチャキとユタ大学のスミスが、2013年に「サイコロジカル・サイエンス」誌に発表した、62人の大学生を対象にした実験結果は驚くべきものでした。 実験自体は単純なものです。 左右に仕切られた正方形を1秒間だけ見つめます。 正方形の中に…

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自分の意志で失業?

経済学ほど、浮き世離れした学問はないかもしれません。 それを分かりやすく説明するために、まずは物理学との対比から始めましょう。 【質問】鉛筆を手から離すと下に落ちますが、なぜ落ちるのでしょうか? A重力の影響で落ちる B鉛筆自身の意思で落ちる この問題で、もしBと答える物理学の教授がいたら、確実に大学をクビになりますよね。 では、いよいよ経済学の問題。 【質問】なぜ失業者が生まれるのでしょうか? A不況のため働きたくても雇ってくれる会社がないため B金利が低く働いて得たお金を貯蓄しても得られる金利収入が少ないので、自らの意思で働かないことを決めたた…

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妖精に守られた酒

「妖精(フェアリー)」と聞くと、どうしても手のひらに乗るほど小さな、背中に羽根の生えた少女を思い浮かべてしまいます。 ところがスコットランドでは、「妖精」には魔物や妖怪の類いも含まれるのだそうです。 たとえば、猫の妖精ケット・シーは、緑色の瞳で全身黒い毛に覆われていますが、胸のところだけまるでエプロンを掛けたようにまっ白。 猫社会の王として君臨し、二本足で歩いたり人間の言葉を話したりすることができるのですが、普段は正体を隠して普通の猫として暮らしています。 瞳の色はともかくとして、もしかしたら私たちの近所にもケット・シーがいるかもしれませんね。 ところで、ウィスキー好きにとっ…

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それでも社長に(2)

今回は、出世レースで大きく遅れをとったけれど、最後はちゃんと社長になったサラリーマンの話です。 彼らの生き方を見ていると、ビジネスパーソンにとって最も大切なことが何なのか、なんとなく見えてくるような気がします。 実力主義の外資系のIT企業では、早ければ30歳前後で管理職になる人もいるそうですが、実力がつくまでは第一線で努力を重ねた方がいいと考えていたそのシステム・エンジニアが、管理職に登用されたのは36才の時。 あまりに「遅咲き」な昇格でした。 ある時、メガバンクに自社システムの売り込みを画策しますが、どうしても価格の折り合いがつきません。 絶対に値引きは認めないという部長を…

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それでも社長に(1)

日経新聞の『私の履歴書』は、つまらないと思うのです。 特にビジネスパーソンが執筆する月は、結局のところ如何にして大会社のトップに上り詰めたか、という自慢話のオンパレード。 たまに描かれる失敗談もあまりにレベルが高すぎて、私たち凡人が共感できるものはほとんどありません。 しかも、自分で書いた「出世物語」ですから、どこまで本当の話かもわかったものではありません。 歴史書だって、すべて戦いに勝った側が綴った物語なので、都合のいいように脚色されているのは周知の事実。 恥ずかしい話でも赤裸々に告白していたのは、ニトリの社長くらいでしょうか。 日経新聞は経済界の太鼓持ちみたいな存在です…

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