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村上 徹

脱税の世界史(4)

20世紀になると、「徴税請負人」に代わる夢のような制度を考えた天才が現れます。 その制度とは「源泉徴収」。 これなら、税金を取りっぱぐれることはありません。 しかも、権力者にとって都合がよかったのは、納税者に税金を負担している実感がほとんどないことです。 現在でも、自分の払っている税金が一体いくらなのか、正確に答えられるサラリーマンがどれくらいいるでしょうか? しかもこの天才は、「扶養控除」という制度を導入して大衆の税金を安くしました。 さらには、企業や富裕層の税金を増やすことで、大衆から熱狂的な支持を集めることにも成功します。 もう、お分かりですよね。 その権力者の名…

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脱税の世界史(3)

世の中に「税金」というものが出現して以来、権力者を悩ませ続けたのはその徴収方法でした。 大村大二郎の『脱税の世界史』を読むと、税金をどうやって徴収するかは権力者にとってきわめて重要な政策だったことがわかります。 なぜなら、民衆の支持を得られるかどうかを決定する要素のひとつだったからです。 古代ローマの共和制が崩壊したのも、税金の徴収方法が原因でした。 教会が勢力を持つ以前のローマでは、市民は直接税を払っていませんでした。 行政官などは市民が無報酬で務めていたし、最低限の経費は関税と奴隷売買の際の奴隷税で賄うことができたからです。 その後、ローマの勢力範囲が拡大していくと、占…

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脱税の世界史(2)

大航海時代以前のヨーロッパは、教会の蓄財がどんどん増える一方で、戦争に明け暮れる国王の財政は逼迫していきます。 14世紀初頭のフランスでは、カペー朝フィリップ4世が国家統一まであと一歩のところまで漕ぎ着けていました。 フィリップ4世は、軍費調達のためフランス領内の教会領に課税しようと画策します。 これに強く反発したローマ教皇ボニファティウス8世は、国王に課税禁止を通達します。 激怒した国王は、フランス国民がローマ教会に納めていた1/10税の支払いを停止するという強烈なしっぺ返しに出ました。 これに対して教皇は教会からの破門をちらつかせて国王を脅しにかかります。 国王も黙って…

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脱税の世界史(1)

学生時代、世界史は大嫌いな科目のひとつでした。 ひたすら年号を暗記する行為は、苦痛以外の何者でもありませんでした。 西暦何年に何が起こったかを一生懸命覚えたところで、それが私の人生にとって一体何の役に立つというのでしょう。 そんな世界史嫌いの私が、あっという間に引き込まれたのが元国税調査官、大村大二郎の『脱税の世界史』。 税金というキーワードで歴史を読み解くという、実に面白い本です。 例えば、中世ヨーロッパの国王などは絶対王政を敷くくらいですから、さぞや財政力があったのだろうと思いきや、その経済力は非常に脆弱なものだったそうです。 この時代に税金を取り立てていたのは、意外な…

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無邪気な博士が世界を救う(2)

マリス博士の大発見を世界は見逃しませんでした。 最初の朗報は日本からもたらされます。 1992年(平成4年)、日本の国際科学技術財団が、マリスの研究を「日本国際賞」に選出したのです。 賞金は5千万円。 マリスの大発見に、ついにスポットライトが当たった瞬間でした。 授賞式で当時の天皇、皇后両陛下に面会したマリスが、皇后に向かって発した最初の挨拶は「スウィーティ(かわい子ちゃん)」。 こんな不謹慎な男は、後にも先にもマリスだけでしょう。 「他の国の皇后とはお知り合いですか?」と尋ねるマリスに、「世界に皇后の称号をもつ方は私を含めて3人しかおりません」と答える皇后。 あとの2…

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無邪気な博士が世界を救う(1)

その夜、シルバーのホンダ・シビックは、週末を過ごす予定のアンダーソン渓谷に向けて、ハイウェイをひた走っていました。 トチノキの花の香りを乗せた乾いた風が吹く、5月のカリフォルニア。 暗闇の中に、ヘッドライトに照らされた道路沿いの木々が次々と浮かび上がりますが、夢想に時を委ねるドライバーの目には全く別のものが映っていました。 それは、DNAがほどかれていく様子です。 彼の頭の中は、DNAの暗号をどうやって解読するかでいっぱいでした。 すると突然、あるアイデアが舞い降りてきます。 慌ててカーブの路肩に車を停車させますが、助手席の恋人であり職場の同僚でもあるジェニファーは相変わら…

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争いを好まない日本人(2)

カーチス・エマーソン・ルメイは太平洋戦争末期、連合国軍の爆撃司令官として1945年3月10日の東京大空襲を指揮した人物です。 東京大空襲の死者数は10万人以上とされていますが、ここでも正確な数はわかっていません。 ルメイが爆撃したのは東京だけではありませんでした。 大阪や名古屋、富山や郡山への空爆も彼の指揮によるものです。 当時の日本人は「鬼畜ルメイ」とか「皆殺しのルメイ」と言って彼を憎みましたが、この大量殺戮作戦が実行された背景には、アメリカ軍内部の複雑な勢力争いが関係していました。 後に「アメリカ空軍の父」と呼ばれることとなる、陸軍航空軍司令官ヘンリー・ハーレー・"ハップ…

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争いを好まない日本人(1)

約1万年に及ぶ縄文時代の遺跡からは、不思議なことに集団的な戦闘の武器類がひとつも見つかっていないそうです。 これは、人類の歴史において極めて珍しいこと。 日本に住んでいた私たちのご先祖様は、争いを好まなかったようです。 江戸末期に、福沢諭吉が「コンペティション」の日本語訳を依頼され、「競争」と訳したところ幕府から叱られたというエピソードが残っています。 幕府の解釈では、「争い」という言葉が良くないというのです。 本当に争いが嫌いなお国柄だったのですね。 こんな興味深い話を紹介してくれるのは、元国土交通省技監で国土学総合研究所所長の大石久和。 大石は、この「争いを好まない」…

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作り笑顔の効用(2)

笑顔が大事なことはわかっていても、多忙で余裕がなかったり、目標の進捗状況が思わしくなかったら、管理職も笑ってはいられませんよね。 気持ちはわかりますが、実はそこが運命の分かれ目です。 産経新聞系列の日本工業新聞(現サンケイビジネスアイ)で30年も取材に飛び回り、大阪経済部長まで勤めた竹原信夫は「日本の景気を悪くしているのは新聞ではないか」という疑問を抱きます。 「これから景気はよくなる」という記事を書くと、なぜかその新聞の売れ行きは思わしくありません。 反対に「景気は悪くなる」と書くと、飛ぶように売れるのです。 こうなると、新聞社としては勢い暗い記事ばかり書かざるを得えなくな…

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作り笑顔の効用(1)

なんだか職場が暗いよね。 みんなギスギスしてない? 雰囲気がもっと明るくなれば仕事も楽しくなるのにね。 まぁ、忙しいから仕方ないか。 そんな風に感じたことはありませんか。 なぜ職場が暗いのか? 今日はその原因を探ってみましょう。 生理心理学者のティンバーグは、こんな実験をしました。 大学生を集めて、テレビのモニターを見てもらうのですが、その前に被験者の顔に電線を何本か貼り付けておきます。 この電線は電位を計測する機器に繋がっていて、各人の表情筋の電位変化が時間の経過とともに自動的に記録されるようになっています。 さて、いよいよ実験開始。 モニター画面には、いろ…

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