株式会社ファイブスターズ アカデミー

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2013年08月

スポットライト効果

メリッサ・ベイトソンという女性の心理学者が、イギリスのある会社のドリンク販売コーナーで一風変わった実験をしました。このコーナーにはコーヒー、紅茶、ミルクが置いてあります。そして、目の高さに小さな花の写真と、それぞれの飲み物の値段が張り出してあります。社員は好きな飲み物をセルフで飲み、代金は自分で料金箱に入れるという方式です。もちろん監視があるわけではありませんので、払わなくても捕まることはありません。彼女は、ミルクの売り上げについて、10週間にわたり調べました。毎週ほぼ同じ量のミルクが飲まれていましたが、箱の中の金額はかなり違っていました。1週目は、8週目の約7倍の金額が入っていました。奇妙な…

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花火

24日(土)は大曲の花火大会でした。たまたまTVのチャンネルを回していたら中継をやっていましたので、そのまま見入ってしまったのですが、大会の規模も出し物の内容も、通常の花火大会とは比較にならない程の素晴らしさでした。今年は「守・破・離」というテーマで、花火という枠を超えた全く新しい「光のページェント」となっていました。音楽に合わせ、色とりどりの光で天空に描くその絵図には、作者の想いが十二分に表現されていたと同時に、人間の無限の想像力に「畏敬の念」すら覚えました。考えてみると、伝統の花火の世界にも、「守・破・離」を掲げて、伝統を守りつつも新たな花火という形に挑戦するという、まさに、「イノベーショ…

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ウソを見抜く心理学(3)

前回は、刑事のテクニックをご紹介しましたが、今回は検事です。元東京地検特捜部・副部長の若狭勝氏の書いた「嘘の見抜き方」(新潮社)からご紹介します。まず怪しいのは、質問には直接答えず、逆に質問で返すパターンです。例えば「オレを疑っているのか?」とか、「オレの言うことが信じられないのか?」という反問です。地方自治体の会議では、市長など行政のトップには反問権が与えられていないそうです。また、明らかに聞こえているはずなのに聞き返してくるというのは、時間稼ぎの可能性があります。しぐさでは、不自然な笑いがあげられます。不自然というのは、一瞬だけの笑顔とか、逆に数秒続く長い笑顔です。この、「感情の持続時間」…

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「好き」

講師になって25年となりました。今年は平成25年ですから、平成と共に講師道を歩んできた計算になります。一口に25年と言っても、生まれた子供が25歳になるほどの年月ですから、大変には違いありませんが、しかし・・・今でも、徹夜を強いられるのは週に3日ほど、そして、土日も、寝ても冷めても、仕事漬けの毎日ですが、不思議と少しも「嫌だ!」と思うことはないのです。もっとも、社員の人生を背負っているのですから、そんなこと言っていられないのですが、それにしても、「研修講師は面白い!」「マインドモチベーターは楽しい!」と思う事しきりです。何より、このような気持ちで仕事をしていられるのは、「人と関わる」という「好…

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ウソを見抜く心理学(2)

前回は、心理学の知見をお話しました。今回は、刑事のお話をしましょう。北芝健氏です。氏は元警視庁の刑事です。彼の「落としの技術」(双葉社)によると、以下のようなしぐさの変化が現れるそうです。まず、緊張感が走るため、呼吸が浅くなったり早くなったりします。また、声帯が固くなるため、声のトーンが高くなることもあるそうです。しかし、時にはそれらをすべてクリアーするような、「ベテランの容疑者」?もいるそうです。ところが、そのベテランでも、滑舌が悪くなったため刑事にウソを見破られました。視線がどちらの方向を向くかも観察ポイントです。私の研修では、実際に脳科学の実験に参加してもらいながら体験します。具体的には…

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距離感

先週から始まっている第95回全米プロゴルフ選手権大会をライブ(ケーブルTV)で見ました。この手の番組は、通常ゴルフコメンテーターと言われる人が司会者とともに解説していくのが常ですが、今回の解説はプロのキャディの人がコメンテーターでしたので、いつもとコメントが違っていておもしろかったのです。私としては、あの小さなボールを、これまた小さな穴に入れる「ゴルフ」というスポーツは、まどろっこしくて好きではないのですが、今回はプロのキャディの視点から、ゴルフの醍醐味を解説してもらったために、各選手のプレーを楽しむことができました。プロのキャディとは、ゴルファーと一緒に歩き、一緒に考えてゴルフコースの情報を…

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ウソを見抜く心理学(1)

私は10年前に「『売る力』の法則」(PHP研究所)という本を上梓しましたが、その中に「しぐさで見抜く」という一章を設けました。人間のちょっとしたしぐさが、どのような心理状態を表しているのかという研究や知見は結構存在します。それらを丹念に集めて、ひとつの章として構成したわけです。今回は、ウソをついたときのしぐさについて、最近の研究なども含めてお話したいと思います。まず、ウソをつくと、わずかではありますが体に緊張感が走ります。生理学的に言うと、交感神経が優位となります。すると、ごく若干ではありますが、体がこわばったり発汗したりします。ウソ発見器というのは、微量の電流を流して、手のひらの発汗作用を感…

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男の涙

今年に入って、定期的にブログを書こうと思いつつ今日になってしまいました。久々に日曜日、家でゆっくりしていました。日曜日の朝は、お気に入りのFOXTV「ベーリング海一攫千金」というカニ漁のリアリティ番組を見ています。今回は、数隻で船団を組んで漁をしている中の一隻「コーネリア・マリー号」のフィル船長が急逝したことを取り上げていました。普段は、船団の中でお互いに漁獲量を競っているライバル同士でありながら、他の船の船長を始めとする船員一人一人が、フィル船長の訃報に触れるとそのごつい顔から大粒の涙を流すのです。最も過酷な仕事と言われるベーリング海のカニ漁を営む、荒くれ男たちも常に「死」と背中合わせでいる…

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アンカリング効果

実際にあった、家庭用浄水器の販売話法です。「水道水には、微量ですが発がん性物質が含まれています。最近は性能のいい家庭用浄水器が開発されていますが、どうしても10万円はします。特に性能の良いものとなると、20万、30万するものもあります。でもわが社の新製品は、全く新しい除去機能を開発しましたので、なんと3万円台で提供できるのです」これだけ聞くと、とても安い感じがしますよね。これが、アンカリング効果です。別名フレーミング効果とも言います。要するに「10万円」というフレームが提示されると、その辺が相場なのだと思い込んでしまう効果です。すると、「3万円台」はずいぶん安く感じてしまいます。スーパーの特売…

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