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2010年11月

FOXP2

前回、自閉症は遺伝病であると話しました。そして、転座をおこしている遺伝子は、もともと7番染色体にあるFOXP2でした。さて、以前、人類はいつ言葉を手に入れたかというブログで、今から2~10万年前のネアンデルタール人が初めて言葉らしい言葉を話したと言いました。もうひとつ、分子遺伝学からのアプローチを紹介しましょう。イギリスにK.E.という家系の一族がいました。この一族の半分は難読症という言語障害で、残りの半分は正常です。ということは、この言語障害は遺伝によるものとわかりますよね。そこで詳しく調べたところ、FOXP2が原因遺伝子であることがわかったのです。今の科学はとても進歩していて、特定の遺伝子…

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お寿司

きのうの休みは、何年かぶりで自宅近くの回転寿司にいきました。昼食には遅い時間でしたので、空いているだろうという思惑はしっかり裏切られて、満員御礼の状態でした。しかし、運よくカウンターでなくテーブル席があいて、ゆっくりと家族で会話を楽しみながらと思いきや・・・・とんでもない!テーブルの横を通り過ぎる数々のお寿司に目が奪われて、ゆっくりどころか、次から次とお皿をすくいあげ口に運ぶのに忙しく、会話を楽しむ暇もあればこそ、あっという間に「満腹」となりました。久しぶりの回転寿司はおいしく、幸せな気分で帰ってきましたが、出てきた「変わりネタ」にはちょっとびっくりしました。「にぎり寿司」といえば、魚、貝、魚…

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言葉の威力

このところ、政治家の「失言」で国会では大騒ぎとなっていますが、まったくもって「政治家の意識の低さ」を感じるのは私だけではないでしょう。行動心理学的に言えば、人間は心で思っていることは必ず表情や声(言葉)や行動(しぐさ)に表れるということです。ですから、人前で何かを口にするときは、冷静に言葉を選ぶ必要がありますね。そして、「言葉は、口から出た時点で、独り歩きする」としっかり肝に銘じる必要があるでしょう。その点私たち研修講師は、「言葉の威力」を良くも悪くも、嫌というほど痛感しています。いずれにせよ「口は災いの元」「多言は身を害す」「三寸の舌に五尺の身を滅ぼす」「舌は禍の根」」などなど、言葉に関する…

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自閉症

前回、12歳になっても人の心がわからない人がいるという話をしました。それは、自閉症の患者です。自閉児は、電車の中でも他の乗客の迷惑などお構いなしに騒いだりします。これは、他人に心があるということが理解できないからです。自閉児に、「その辺の景色を描いてみて」というと、背景は詳しく描きますがそこにいる人の顔については、何も描かないことが多いそうです。つまり、人に対して関心がないのです。具体的には、相手に注意が集中せずに、目を見ないで首のまわりを見ています。でも最近思うことがあります。電車に乗ると、シルバーシートに若者が座っていること結構多いですよね。そして、老人が目の前の吊革につかまっているのに、…

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自己最適化

先日、とあるIT企業の研修を担当しました。冒頭、その部署の役員の方から:「技術も重要であるが、技術はすぐに陳腐化する」というようなお話がありました。まったくもって、そのとおりだと思いました。技術的なことを誹謗するわけでは、決してありません。人間の社会で仕事をし、成果を出すということであれば技術的な専門能力は言うに及ばず、感情の動物である人間としては「気持ち」も同時に重要であることを忘れてはならないと思います。多様化の時代で仕事をしている私たちは、まさに「知識」も「気持ち」も両方合わせ持ち、そのとき、その場の状況に合わせて「自己最適化」する自動調整機能が求められるということですね。

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誤信念課題

KYは、「空気読めない」ですが、これがひどくなると、「人の気持ちの読めない奴」なんてことになります。実は、人の気持ちを読むってことは、大変高度な脳の働きなのです。心理学で大変有名な実験を紹介します。サリーとアンの誤信念課題というものです。今、子供たちがテレビの映像を見ています。そこには、部屋の中でクマのぬいぐるみで遊ぶ、サリーという女の子が映っています。やがてサリーはぬいぐるみをおもちゃ箱に入れて、部屋を出ていきます。すると、今度はアンという女の子が入ってきます。アンは箱の中のぬいぐるみを取り出して、タンスに隠して部屋を出ていきます。またサリーが戻ってきました。彼女はまたぬいぐるみで遊ぼうとし…

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日本史

最近の「坂本龍馬」人気で、日本の近代史が取りざたされていますが、私にとって、日本の近代史というのはまったく未知の世界です。というのは、小学校から「歴史」と名がつく授業では「縄文時代」から始まり、最後はいつも時間切れで江戸時代の大政奉還で終わっていましたので。ですから、明治以降の日本史については知識不足は否めません。最近、本屋さんで「世界史の中の日本史」という年表になっている本を見つけました。日本史が日本史だけで存在するのではなく、世界史の中での日本史として捉えると今まで見えなかったものが見えているというのですが・・・・本当にそうでした!この本を見るだけで、ジンギスハーンが隣国を征服しているころ…

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クリエイティブ シンキング

佐藤可知士和さんの新刊本「クリエイティブ シンキング」を読み終えました。ここに書かれていることは、そのほとんどが研修講師として重要なことばかりが書かれていることに驚かされます。私が講師になって22年、マインドモチベーターになって15年ほどですが、その間、恩師から常々言われて教育されてきたことがそのまま盛り込まれているのです!お客様のご要望をお聞きし、企画案に落とし込んで見える化し、更に研修で体感させる研修講師という仕事は、クリエイティブディレクターである佐藤可士和さんと、結局「人を動かす」ということでは同じであると感じます。本の文体は、さしずめ佐藤可士和さん自身を見える化するように分かりやすく…

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成功も思い込みから

思い込みという脳の回路についてお話してきましたが、決して悪いことばかりではありません。数年前に、子供たちの間で、カブトムシを戦わせるカードゲームが流行りました。また実際にカブトムシを戦わせることも流行ったため、ヘラクレスオオカブトなどの外国産の大きなカブトムシが店頭に並ぶようになりました。ここでこんな実験をしてみます。一匹のカブトムシを、カブトムシの模型と戦わせるのですが、わざと負けて「勝ち癖」をつけさせるのです。これを繰り返すと、カブトムシの脳に、「自分は強いのだ」という思い込みの回路ができてしまいます。すると、今度は本物の外国産の大きなカブトムシと戦わせても勝ってしまうのです。つまり、脳の…

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ブランド

今「グルメブーム」で「地元起こし」が盛んになっています。このB級グルメで現在評判の「富士宮焼そば」を先日テレビで取り上げていました。野菜をたっぷりと使ったこの焼きそばは、全国にも広がってかなり有名になり、地元の関係者は「うれしい悲鳴」を上げているとのことですが、その裏ではご苦労もあるとか…つまり、「富士宮やきそば」は誰でも作れるため、このブランドを維持するのが大変ということなのです。そのために地元で心がけていることは三点:●差別化●品質管理●地元全域の活性化ということでした。これは何も「富士宮焼そば」に限らず、ビジネスに関わるものとしては当然のことだと思います。ただ、私たちのように「研修という…

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