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2015年05月

山之口貘

かつて、私にとってのライトバースの旗手と言えば、ラングストン・ヒューズでした。どっかへ 走っていく 汽車の75セント ぶんの 切符を くだせいね どっかへ 走っていく 汽車の75セント ぶんの 切符を くだせい ってんだどこへいくか なんて 知っちゃあ いねえただもう こっちから はなれてくんだ。(『75セントのブルース』より/木島始訳)ライトバースとは、「軽み」という意味です。日本では田村隆一が代表格だと思っていましたが、高田渡の『生活の柄』を聴いて、山之口貘の存在を知りました。彼が詩壇で無名の存在だった理由は、そのあまりに長い推敲期間にあります。一編の詩を創作するのに何年も、時には10年以…

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ただ食べるため

何気なく見ていたテレビ番組が、私の時を止めました。朝から、立ち飲みのおでん屋でカップ酒を飲んでいる中年男性に、テレビクルーがインタビューしています。夜勤でほぼ一晩中立ちっぱなしの警備の仕事が終わり、これから帰って寝るのだと答えます。年齢は私と同じ、世間ではそろそろ定年を迎える年です。そしてナレーションが続きます。40代でリストラされ、その後はただただ食べるため、家族を養うために必死で職を転々としてきた。このおでん屋で2杯のカップ酒を流し込むのは、その後何も考えずひたすら泥のように眠るため。男はほんの一瞬ですが、寂しそうな微笑を浮かべました。私の時が止まったのは、「食べるため、家族を養うために必…

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部下と話すとき

私と同年代の人から、こんな話を聞きました。「20代の頃、本当に尊敬できる上司と出会いました。その時の部下はみんな、生き生きと、火の玉のようによく働きました。まるで、何かの魔法にでもかかったかのように」断っておきますが、ブラック企業の話ではありません。古い表現で恐縮ですが、「部下の心に火をつける」話です。その人はこう続けます。「でも、よく観察していたら、上司の魔法の秘密がわかってしまったんです。その上司は、部下の話を聞き終わると必ず、ぐっと身を乗り出してこう言います。『面白そうじゃねえか!』そして、すっと身を引きながら『やってみな!』その後、一拍置きます。そして今度は、ぐっと声のトーンを落として…

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フランケンシュタイン

フランケンシュタインとは、あの顔に継ぎ接ぎがあるモンスターの名前だとばかり思っていました。そうではなく、墓を掘り起こしては数々の死体を繋ぎ合わせてこの怪物を作った、いわば生みの親である科学好きの大学生の名前だそうです。では、この怪物の名前はというと、それがわからないのです。そもそも小説では、名前が与えられていません。18才のメアリー・ウルストンクラフト・ゴドウィンが、スイスのレマン湖の畔で、うち続く長雨の退屈しのぎにこの物語を創作したのは、今から約200年前。原作には、怪物の名前どころか、顔に継ぎ接ぎがあったとも書かれていません。つまり、その後作られた映画やアニメが、この怪物のイメージを決定づ…

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危険なセリフ

ある保険会社の調査ですが、『社会人1・2年生のやる気を奪う危険なセリフ』というアンケート結果が発表されました。一位は「この仕事、向いてないんじゃない?」です。確かにこれは凹みますよね。しかし、どんな仕事でも、最初から向いている人なんてそうそういるものじゃありません。そう言ってる上司や先輩だって、長く続けているうちに仕事に慣れたのではありませんか?二位が「ゆとり世代だなぁ」。これは日本の教育制度の問題であり、新人クンに責任はありません。いわば、○年生まれだからダメと言われているようなもので、ちょっとかわいそうな気がします。以下、「やる気ある?」、「常識でしょ」、「私が若い頃は・・・」と続きます。…

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