株式会社ファイブスターズ アカデミー

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スタッフ

ChatGPTの弱点(2)

AIの急速な進化は、私たちの仕事にどのような変化をもたらすのでしょう? 日本のAI研究の第一人者・東京大学大学院教授の松尾豊は、ホワイトカラー層の仕事がAIに取って代わられるのではないかと予想しています。 かつての松尾は、AIが仕事を奪うことはないという立場でしたが、ChatGPTの出現で考えを変えたそうです。 特に専門的な知識が必要な弁護士や税理士、大学教員などは真っ先に失業する可能性があります。 一方、「将来AIが仕事を奪う」という立場だったコンサルタントの鈴木貴博は、逆に「なくなるのは職業ではなく業務の方だ」という考えに変わりました。 鈴木は、AIはあくまで人間業務のサ…

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ChatGPTの弱点(1)

コロナ禍が明けるとIT特需は終了します。 それを見越して、この春にGAFAMは従業員の大量解雇に踏み切りました。 アマゾン2万7千人、グーグル1万2千人、メタ2万1千人、マイクロソフト1万人。 人員削減しなかったのはアップルだけです。 コロナ特需で急拡大したズーム社も全従業員の15%にあたる1千3百人を、ヤフーは1千6百人、デルは6千6百人以上を削減しています。 余波はコンサル業界にも及び、マッキンゼー・アンド・カンパニーは2千人、アクセンチュアは1万9千人と、業界始まって以来の大規模削減が行われています。 アメリカでは、凄まじいリストラの嵐が吹き荒れているのです。 今後…

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評価されない

帰ろうかと真剣に悩んでいました。 サラリーマンだった頃の、ある会議の最中でのことです。 「自分が正当に評価されていない」という不満が、突然フツフツと沸いてきました。 そして、過去の理不尽な出来事が次々と脳裏を駆け巡り、私の周りで渦を巻き始めます。 会議終了後には軽いパーティーが予定されていたのですが、無断で帰ってしまおうかと本気で考えていました。 怒りで熱くなった頭には、結構魅力的な提案に思えたのです。 貸会議室だったため、会場設営の都合とかでパーティー開始まで少し時間がありました。 迷いながらもエレベーターに乗ります。 1階に降りるとCDショップがありました。 …

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雑草が日本人を作った(3)

近年の日本の食料自給率は本当に低いのでしょうか? ついでに、これも検証してみましょう。 カロリーベースでみると、日本の食料自給率は36%です。 これは先進国では最低レベル。 確かに低いですよね。 でも、コメの自給率は100%だし野菜は80%。 それなのに、なぜこんなに低い数字になっているのでしょう? その原因は、家畜のエサとなるトウモロコシやダイズの自給率が25%しかないことにあります。 これが全体の自給率を引き下げている理由です。 例えば鶏卵は国内産が96%を占めていますが、ニワトリのエサとなるトウモロコシなどが輸入品であるため、カロリーベースの自給率は10%し…

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雑草が日本人を作った(2)

天地(あめつち)の間には人間や動植物だけでなく、神も住んでいました。 キリスト教やイスラム教、ユダヤ教は全て「唯一神教」ですが、日本では山にも森にも川にも、至るところに神がいます。 八百万(やおよろず)の神々もまた、私たち人間や動物や植物と共に「天と地の間の空間」に暮らす存在です。 日本における自然は、西洋のように神と共に立ち向かうべき相手ではなかったのです。 昔の日本人は、自然が時に大雨、台風、地震、噴火などの残酷な振る舞いをするのは、八百万の神々が怒っているからだと考えました。 自然の中にいる神々に対して、畏怖の念を抱いたのです。 このように、万物に霊が宿るという考…

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雑草が日本人を作った(1)

日本の植物学の父といわれる牧野富太郎博士が「雑草という名の植物はない」と言ったように、雑草と呼ばれる500種類以上の植物にはそれぞれちゃんとした名前があります。 雑草は、家庭菜園をしている人にとっては憎たらしい存在ですが、四六時中嫌われているというわけでもありません。 「温室育ち」に対するアンチテーゼとして、「雑草魂」という言葉があります。 雑草は踏まれても挫けずに立ち上がる、「たくましさ」の象徴でもあるのです。 でも、雑草は本当にたくましい植物なのでしょうか? 植物学者に言わせると、雑草は極めて弱い植物で、競争が激しい場所では生きていけないのだそうです。 雑草が生えるのは…

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俺を懲戒処分にしろ!(4)

ビール業界に走った大激震とは、サントリーが発売した「発泡酒」です。 バブルが弾けた後の日本経済は、深刻なデフレに陥っていました。 低価格を求める消費者は、安い発泡酒に飛びつきます。 ところが、キリンの社内にはこんな声が渦巻いていました。 「発泡酒はビールではない」 「粗悪な安売り商品だ」 「キリンは品質を追い求めるべき」 キリンはかつてのアサヒと同様、完全に顧客目線を失っていたのです。 社長は、社内の反対を押し切って独断で発泡酒への参入を宣言しますが、すでにサントリーの発売からは2年の月日が経っていました。 社員の士気が高まらないためか、社長の肝煎りにもかかわらず開発…

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俺を懲戒処分にしろ!(3)

サラリーマンが仕事で実績を挙げようと懸命になるのは、実績が出世に直結するからです。 よほどの変わり者でなければ、サラリーマンのほとんどは出世を重要なことと考えます。 そのため、何らかの理由で出世の道が閉ざされたりすると、仕事に対するモチベーションは著しく下がってしまいます。 ところが、数は決して多くないのですが、出世を最優先に考えないサラリーマンも存在します。 そういう人は、出世とは別に仕事上の「やりたいこと」を持っていて、それが働くモチベーションになっています。 そのような人にとっては、出世はあくまで「やりたいこと」を達成する過程での「副産物」に過ぎません。 こうなると、…

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俺を懲戒処分にしろ!(2)

スーパードライが出現する以前のビール市場には、「絶対王者」のキリンが君臨していました。 72年から85年までの販売ベースシェアはすでに6割を超え、独占禁止法に抵触する寸前。 主力はもちろん『ラガー』です。 でも、昔からキリンの王国だったわけではありません。 終戦後GHQによって大日本ビールがアサヒとサッポロに解体された時、キリンは弱小メーカーのひとつに過ぎませんでした。 当時、ビールは冷蔵庫のある飲食店でしか飲めない高級品でしたが、キリンは業務用の販売ルートには極端に弱かったのです。 ところが、家庭用冷蔵庫が普及し始めたことでチャンスが巡ってきます。 一般家庭への瓶ビールの配達を担っていた…

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俺を懲戒処分にしろ!(1)

ジャーナリストの永井隆は、著書『キリンを作った男』の中で、ビール業界の変遷に関するウラ話を披露しています。 1986年3月、住友銀行副頭取だった樋口廣太郎が、経営危機に陥っていたアサヒビールの社長に就任します。 後に樋口本人が永井に語ったところによれば、社長に就任した本当の目的は会社を再建することではなく、なんと「幕引き」だったそうです。 アサヒのメインバンクである住友銀行頭取の磯田一郎は、サントリーの佐治敬三社長に対して、密かにアサヒの売却を申し入れていました。 ところが、サントリーがこの申し出を断ってきたため、幕引きのために樋口を送り込んだというのが事の真相です。 ところ…

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