株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

行動を変える(1)

ビジネスの世界では、意識がいくら変わったところで、最終的に行動となって表出しなければ意味はありません。行動が全てです。だから上司は、部下の意識を変えるような指導ではなく、行動を変えるような指導をするべきです。 でも、こんな話をすると、決まって「部下に行動の指示をしても、部下が指示通りに動いてくれない」と嘆く管理職が登場します。部下が指示通りに動かないのは当たり前。別に嘆くようなことではありません。指示通りに動くよう、様々な働きかけをするのが「マネジメント」というものです。 「部下が指示通り動いてくれない」という問題は、ほとんどの場合上司と部下のコミュニケーションがうまくいっていないことが原因…

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死人テスト

「日頃から部下には口酸っぱく注意しているのに、一向に改善されない」と嘆く管理職がいます。どうしたらいいのでしょう? 行動分析学者の島宗理は、組織の中で問題行動を起こす人がいると、私たちはその人の中にある「何か」が原因だと考える傾向があると指摘します。「何か」とは、例えば「心」だったり、あるいは「感情」や「認知」、「性格」などです。時には、「脳」や「遺伝子」が犯人にされることもあります。 そして、その延長線上に待ち構えているのが、「レッテル貼り」というバイアス。でも、レッテルを貼った理由を尋ねると、不思議なことが起こることがあります。 例えば、「几帳面」だと評判の人がいたとしましょう。周囲の人…

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不世出のプロデューサー(4)

ハモンドが開催した「フロム・スピリチュアルス・トゥ・スウィング」というコンサートの客席に、一人の若きユダヤ人が座っていました。 興奮したその男は、舞台がハネるや否や大急ぎで楽屋に駆けつけ、後先も考えずに二人のブギ・ウギ・ピアニストにレコーディングの約束を取り付けます。若者の名はアルフレッド・ライオン。 もう、おわかりですよね。このアルバムこそ、ブルーノートの記念すべき最初の一枚です。 ハモンドの恩恵を受けたのは、ジャズ界だけでありません。ブルース・スプリングスティーンやピート・シーガーも、彼に見出だされたシンガーです。特に、フォークには力を入れていました。 キャロリン・ヘスターのリハーサルを…

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不世出のプロデューサー(3)

ハモンドとジャックの激しい言い争いは、思わぬ展開を迎えます。たまたま隣室でいきさつを聞いていた、英デッカの社長E・R・ルイスが突然部屋に入ってきて、大声でジャックを一喝したのです。この瞬間に、全ての問題は解決していました。 それにしても、ミュージシャンのために、ここまで体を張る男がいるでしょうか?ミュージシャンたちが、ハモンドに全幅の信頼を寄せる理由が分かるような気がします。カウント・ベイシーはこれを機にカンザス・シティを後にし、シカゴ経由でニューヨークに進出します。 しかし、そこはデューク・エリントンを始め、名だたるビッグバンドがひしめく大都会。当然、苦戦が予想されました。 ところが、あの…

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不世出のプロデューサー(2)

ハモンドが訪れた「コヴァンズ」のステージには、ムーアの代わりに17歳のシンガーが立っていました。エリノア・フェイガンというその娘は、母親が再婚したためエリノア・ゴフという名前に変わっていましたが、そんな平凡な名前では聴く方もイメージが湧きません。そこで、映画スターのビリー・ドーヴと、父親のクラレンス・ホリデイから名前を貰って、ビリー・ホリデイと名乗っていました。 ハモンドは、自分の声をまるで管楽器のように扱うビリーに、ルイ・アームストロングの影をダブらせます。以来、彼女が出演する「ヤー・マン」、「ホッチャ」などあちこちのスピークイージーに顔を出して回ります。今で言う“追っかけ”ですよね。そし…

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不世出のプロデューサー(1)

1910年12月のある夕刻。4人の娘の父親は、法律事務所の仕事を終えて家路に就きます。もうすぐ5人目が産まれる予定ですが、息子を持つことはもうとっくに諦めていました。行きつけのクラブでカクテルを楽しみ帰宅すると、玄関に迎えに出てきた執事が微笑みながらこう言います。 「紳士がおひとり、旦那様をお待ちでございます」こうしてジョン・ハモンドは、ハモンド家の仲間入りをしました。 これは、彼の自叙伝『ジャズ・プロデューサーの半生記』の書き出しの一節。ハモンド家は執事を雇うほど裕福でしたが、それは父親が金持ちだったからではなく、結婚相手が鉄道王の孫娘だったからです。 「音楽評論家」という肩書きで紹介され…

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なぜ議論しない?(2)

フリードマンによれば、日本の組織は間違った選択をするために、わざわざ根回しをしていることになります。なぜ、こんなことになってしまったのでしょう? 議論を嫌う日本では、意見が異なる人は組織にとって「異分子」と見なされます。同一性を重んじる日本では、「異分子」への対処法は二つしかありません。排除するか、あるいは転向させるか。 排除するとなると波風が立ちます。そこで、転向させようと用意周到な根回しが行われるのです。 でも、根回しが成功することは、組織の中の誰かが妥協していることに他なりません。妥協する人の心理はこうです。 「私はそうは思わないが、上がそう言うなら仕方ない。ただし、良くない結果が出た…

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なぜ議論しない?(1)

メジャーリーグの記録を次々と塗り替え、新たな歴史を作り出している大谷翔平。彼は2024年にドジャースに移籍しましたが、その際にある条件を契約書に盛り込んでいました。 それは、編成本部長のアンドリュー・フリードマンや球団トップが退団した場合は、契約の見直しや破棄ができるというもの。契約書の項目に、わざわざ編成本部長の名前を書き込むなんて、フリードマンに寄せる大谷の信頼は絶大のようです。 でも、アンドリュー・フリードマンとは一体どんな人物なのでしょう?また、大谷は彼のどこをそんなに信頼しているのでしょう? 実は、フリードマンはプロ野球経験者ではありません。それどころか、野球とは全く畑違いのウォー…

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「水」詐欺(3)

最近は「ミネラルウォーター」がよく売れていますが、ミネラルウォーターには法律上の定義などあるのでしょうか?食品衛生法では、次のように定義されています。 「水のみを原料とする清涼飲料水をいい、鉱水のみのもの、二酸化炭素を注入したもの、カルシウムを添加したもの」何だかよくわかりません。 1990年に農林水産省が追加でガイドラインを発表したのですが、これにより水道水など飲用可能な水をボトルに詰めれば、どんなものでも「ミネラルウォーター」と称してよいことになりました。 つまり、一言で言うと「ミネラルウォーターとは飲用可能な水」のことです。 えっ? 何だか、ちょっとがっかりですよね。 最近は「天然水」…

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「水」詐欺(2)

かつて「水素水が体にいい」という謳い文句で、高価な水素水製造器が販売されたことがありました。水素分子が、活性酸素の中でも反応性が高い「ヒドロキシルラジカル」を選択して、無害なものに還元するという作用に注目したものですが、こんな風に科学的に説明されるとついつい信じてしまいますよね。 でも、水素は私たちの体内でも大量に作られています。大腸にいる水素産生菌が、水素を産生しているのです。健康な人はおならをします。 おならの成分の60~70%は飲み込まれた空気中の窒素ですが、他に水素も10~20%くらい含まれています。 おならとして体外に排出される以外の水素は、体内に吸収され血液循環に乗って体内を巡っ…

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