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5☆s 講師ブログ

漢字考_第12回「貫」

  新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 この年末年始は、久しぶりにゆっくり過ごすことができ、今までやろうと思ってできていなかったことを始めてみました。本を読んだり、運動したり。やってみると楽しいですね。 振り返ってみると、私は瞬発力があるタイプですので、やり始めるのは得意ですが、それをやり続けるのが不得手。そこに「忙しさ」が追加されて、結局やりたい事をやらずじまいなことが多かったと反省した次第です。 そこで、2025年はこの漢字にしてみました。「貫」(つらぬく) 自分がやりたいことを始めるだけでなく、それを「貫いていく」まずは読書と運動をこのまま…

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仕事始め

新年、おだやかに年が明けまして、おめでとうございます。 今年も、健康第一でがんばりましょう!と、自分自身を鼓舞しております。 研修講師としては、新年をゆっくりと迎えるというより、4月の新人研修に向けて、体力温存という気持ちが強いように感じる、今日この頃です。 年末には、20年ほど前に私の新人研修を受けた方との会食があったりと、講師冥利につきる経験をしました。まったくもって、ありがたいことですね。 老体に鞭打って、さらに社会に貢献出来るように挑戦していきたいと思います。 今年も、宜しくお願いいたします。 足立

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円安でボロ儲け(1)

日経新聞は、2023年から「悪い円安」キャンペーンを展開しました。これを見るだけで、この新聞社がいかに経済学の知識に乏しいかがわかります。円安で儲けた企業はたくさんありますが、実は「国」もボロ儲けしています。 国民がインフレで苦しんでいる間に、日本政府は円安のおかげでとんでもない利益を叩き出していました。さらに驚くのは、その儲けの大半を銀行にプレゼントしていることです。「そんなバカな!」と思うかもしれませんが、これは厳然たる事実です。 詳しく説明する前に、まずは経済学の基礎のおさらいから始めましょう。一口に「経済学」と言っても、「マクロ経済学」と「ミクロ経済学」があります。「マクロ経済学」で…

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為替レート決定のメカニズム(3)

一気に141円まで進んだ円高が、二次災害をもたらすことになります。FX(外国為替証拠金取引)で円安にポジションをとっていた人たちが、追加の証拠金を求められたのです。 FXは25倍までレバレッジが可能です。25倍ということは、元手が百万円しかなくても、2千5百万円持っているのと同じ取引ができるということです。結構な大バクチですよね。 相場が予想通り動けば巨額の利益を得られますが、予想と逆の方向に大きく動けば、元本を超える損失が発生します。つまり「元本割れ」です。 元本割れになると追加の証拠金が求められます。これを「追証(おいしょう)」といいます。 今回は大幅に円高に振れたため、追証も巨額に上り…

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為替レート決定のメカニズム(2)

アベノミクスの場合はちょっと違いました。金利がほぼゼロ水準だったため、これ以上金利を下げられなかったのです。そこで、日銀が国債を大量に直接買い入れることで、市場に供給するマネタリーベースを増やす方法をとりました。 これが「異次元の金融緩和」です。 でも、マネタリーベースや金利水準だけで、為替の動きが100%説明できるわけではありません。説明がつくのは大体7割くらい。 残りの3割は、投資銀行やヘッジファンドといった、所謂「投機筋」の動きが関係してきます。彼らは、常に市場の動きを先読みすることで利益を上げます。だから、実際に金利が動く前に資金を動かします。 投機筋の資金は株式市場にも投入されてい…

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為替レート決定のメカニズム(1)

2024年7月末から8月初旬にかけて、為替相場は激しく乱高下しました。今回はその理由と、併せて為替レート決定のメカニズムについて解説します。 コロナ禍がようやく明けた頃、アメリカで困った事態が起きます。コロナ対策で過剰なバラ撒きを行った反動で、急激な高インフレに見舞われたのです。FRBはインフレを抑制するため、強烈な金融引き締めを行わざるを得ませんでした。その影響で、ドル円レートは1ドル=160円という極端な円安に振れます。 この時何が起こっていたかについては追って解説しますが、この極端な円安は日本にも多大な影響を及ぼしました。原油や小麦といった輸入品の価格が高騰したのです。 おかげで日本も…

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レヴェルの低い経済記事(2)

経営者は、なぜ高い賃金を提示できないのでしょう?それは、賃金を上げるためには商品価格を上げなければならないからです。 経営者は考えます。値上げをすれば客離れが起こり、商品が売れなくなるかもしれない。それは困る。 値上げはできない。やむを得ない。低い賃金のままで提示しよう。 でも、この値上げをすれば客離れが起こるというメカニズムは、経営者が勝手に思い込んでいることですよね。本当にそうでしょうか。 記者はこのメカニズムを検証したのでしょうか。値上げした会社が、みんな潰れてしまったというエビデンスは見つかっているのでしょうか。また、値上げ以外に経営の無駄を省くなど、経営者が他に打つべき手はなかった…

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レヴェルの低い経済記事(1)

今年6月、アメリカ財務省は日本を為替操作の「監視リスト」に追加しました。日本のマスメディアが真っ先に思い浮かべたのは、1ドル=160円の時に財務省が行った介入を、アメリカ当局が「為替操作」と見なしたのではないかということです。 翌7月、日経新聞がアメリカのイエレン財務長官にインタヴューを行いました。おそらく日経は、財務省の為替介入は問題であると、イエレンの口から言わせたかったのでしょう。ところが、アメリカの疑念は全く別のところにありました。 アメリカが疑っていたのは、日本政府が長い時間をかけて円安に誘導していたのではないかということです。 つまり、1ドル=160円に至ったこと自体が、日本政府…

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円安は国力を弱めるのか?(3)

「フィリップス曲線」が意味するところは、インフレ率と失業率にはトレードオフの関係、すなわち「負の相関関係」があるということです。簡単に言うと、インフレ率が高くなれば失業率は下がり、逆にインフレ率が低くなれば失業率は高くなります。 だから、世界の中央銀行は過度なインフレにならないように注意するだけでなく、インフレ率があまりに低くなりすぎないよう、つまり失業率が高くなりすぎないよう気をつけながら金融政策を行っているのです。要するに、インフレ率と失業率がちょうどよくバランスする点を目指しているということです。 そのバランスする点のことを、「目標インフレ率」といいます。現在、日本を含めアメリカやヨー…

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円安は国力を弱めるのか?(2)

不思議なことに高インフレにはなりませんでしたが、株価と地価は上がっていました。これが日本のバブルの特徴です。日本のバブルは、物価が上がるという形ではなく、株価と地価だけが上がるという形で現れていたのです。 ところが、日銀はこれを放置しました。 なぜ放置したのでしょう。その理由は日銀の使命にあります。 日銀は、日銀の使命とは「物価」を安定させることだけと思っていました。だから、「株価」と「地価」がどうなろうと「物価」さえ安定していれば、日銀の知ったことではないというのが日銀のスタンスでした。 物価が安定していたため、日銀は金融緩和策を継続しました。 これが「第一の失敗」です。 日銀は、正しいこ…

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