株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

ジャコと呼ばれた天才(2)

絶頂の真っ最中に転落のルートが始まります。 きっかけはドラッグでした。 ジャンキーとなったジャコに、妻から突然の離婚訴求。 ついには、ウェザー・リポートを辞めざるを得ない事態にまで追い込まれます。 心機一転、新たに結成したグループ名は「ワード・オブ・マウス」。 若き日のように、自分の噂が人から人へと口伝えで広がることを期待してのものでした。 しかし、人々が話題にしたのはジャコの演奏ではなく、奇行の方でした。 最後の来日となった84年の広島。 コンサートの前に街を散歩していたジャコは、通りかかった池に、言葉では言い表せない神聖なものを感じます。 次の瞬間、捧げ物をしなければという強迫観念に…

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ジャコと呼ばれた天才(1)

本名、ジョン・フランシス・パストリアス3世。 無名時代、バンド仲間がふざけてつけた変名がネルソン・ジョッコ・パドロン。 そのジョッコがいつの間にかジャコになったと、中山康樹の著書『ジャズメンとの約束』で知りました。 ジャコ・パストリアスは正真正銘の“天才”ベーシストです。 ジョー・ザヴィヌル(ピアノ)に自己紹介した時も、いつもの口癖が出ました。 「オレは天才だ。このテープを聴いてくれ」 ジャコは確信していました。 ザヴィヌルが「ウェザー・リポートに入ってくれ」と言ってくることを。 案の定、ザヴィヌルから誘いの電話は架かってきたのですが、同時に予期せぬ質問も受けます。 「ところで、エレクトリ…

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フランケンシュタイン

フランケンシュタインとは、あの首にボルトが取り付けられた、継ぎ接ぎだらけの顔のモンスターの名前だと思っていました。実は、ヴィクター・フランケンシュタインというのはモンスターの方ではなく、墓を掘り起こし数々の死体を繋ぎ合わせてこの怪物を作った、いわばモンスターの生みの親とも言うべき科学好きの大学生の名前だそうです。 では、この怪物の名前はというとそれがわからないのです。そもそも小説では、名前が与えられていませんでした。 二人目の子どもを身籠っていた19歳のメアリー・ウルストンクラフト・ゴドウィンが、スイスのレマン湖の畔で、うち続く長雨の退屈しのぎにこの物語を創作したのは今から約2百年前。原作に…

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心の清らかな従業員(3)

教育の影響を受けていたのは従業員だけではありません。 経営幹部もそうでした。 いや、正確に言うと、人格者でなければ経営幹部に登用されなかったのです。 創業の翌年に設立された高等養蚕伝習所で学んだ片山金太郎を、鶴吉は現業長として最高給で会社に迎えます。 後に専務取締役となる片山の人柄は、「清廉高潔」の一語に尽きたといいます。 片山は、社内のあらゆる会議に出席しましたが、決して自分から口火を切ることはせず、全員の意見に黙って耳を傾け丁寧にメモを取った上で、会議の最後になってようやく口を開いたそうです。 主張をゴリ押しすることはありませんでしたが、不思議なことに片山の意見には全員が同意しました…

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心の清らかな従業員(2)

会社の経営状態を自分の目で確かめようとグンゼを訪問した安田財閥総帥の安田善次郎は、事務室の前で粗末な木綿の着物を着て、草むしりをしている男に取り次ぎを求めました。 安田は知らなかったのです。 この男こそ社長の波多野鶴吉であることを。 一瞬で鶴吉の人となりを見抜いた安田は、「あなたの会社とその精神はよくわかりました。金融のことは何の心配にも及びません。この安田が引き受けました」と言い残して帰っていったといいます。 マンガみたいな話ですよね。 安田善次郎もまた教育にはとても熱心な人物で、東大に多額の寄付をしています。 彼の死後完成した講堂が、「安田講堂」と命名されたのはそんな理由からです。 …

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心の清らかな従業員(1)

どこの会社でも、高品質の製品やサービスの実現を追い求めています。 でも、なかなか決め手が見つかりません。 高品質の製品やサービスの実現は、どうしたらできるのでしょう? 明治初期の日本は富国強兵を目指し、生糸の輸出で外貨を獲得しようとしていました。 しかし、当時の日本の生糸はとにかく品質が悪く、欧州での評判は最悪。 どうすれば、光沢のある良質の生糸が作れるのか? 悩み抜いた波多野鶴吉が辿り着いた結論は驚くべきものでした。 「心が清ければ光沢の良い糸ができる」 なんと、心の清らかな従業員が高品質の商品を作る、つまり従業員教育が決め手だというのです。 以来、「善い人が良い糸をつくる」という思想が…

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成果をシュレッダーに

バリバリのエリートにビジネスの状況を尋ねると、口を揃えて「変化に対応しなければならない」と言うそうです。 ところが、部下のマネジメントに話が及ぶと、「褒められるためにお前は仕事してるのか」という言葉をよく聞くと、経営学者の中原淳がブログで嘆いていました。 確かに、若者たちの間に「褒められたい症候群」が存在することは認めます。 また、俗に「意識高い系」と言われる人たちの中には、「すごいね!」と称賛してもらうことがエンジンになっている人が少なからずいることも事実です。 でも、人はそもそも何のために仕事をしているのでしょう? 「褒められたいから」という理由がNGならば、やっぱり「お金のため」で…

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信念はいつ教わった?

てっきり、先生が作った酒だと思っていました。 『ティーチャーズ』という名のブレンデッド・ウィスキーです。 創業者の名は、ウィリアム・ティーチャー。 もちろん先生ではありません。 グラスゴーの貧しい工場労働者の家に生まれたティーチャーは、早くに父親を亡くしたため7歳で母親と同じ紡績工場に働きに出ます。 なので、名前とは裏腹に学校にはほとんど行っていないのです。 11歳で仕立屋の見習いになりますが、そこの親方夫婦が偉かった。 親方のロバート・バーは、学問の大切さを知っている人でした。 作業場の片隅で作業をするウィリアムのために、親方の奥さんが本を朗読して聞かせます。 ウィリアムはロバートを人生…

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間違いだらけの少子化対策(2)

②の「結婚する女性が少なくなっている」説を検証してみたら、とんでもない事実が判明しました。 内閣府の『令和4年版少子化社会白書』によれば、「生涯未婚率」(50歳になった時点で一度も結婚したことがない人の割合)は、男性が28.3%で、女性は17.8%。これは、2020年の国勢調査の時のデータですが、おおよそ男性では4人に1人、女性では5人に1人が生涯独身ということです。 1970年は男性1.7%、女性3.3%だったので、ここ50年で男性は26.6ポイント、女性は14.5ポイントも急上昇したことになります。驚くべき勢いとしか言いようがありません。 特に、男性の増加が著しいのが目につきます。一体な…

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間違いだらけの少子化対策(1)

少子化対策は「待ったなし」の状況だといいます。首相も“異次元”の対策を打ち出すと発表しました。対策の中身はこれから検討するようですが、マスメディアが喧伝するように保育所の増設だとか、子育てに関する諸手当の充実などになる可能性が高いようです。 問題はその財源をどうするかですが、マスメディアの報道によると、増税か社会保障費の負担増で対応するという説がもっぱらです。庶民の負担はますます増えることになりそうですが、果たしてこれらの子育て支援策は、本当に効果があるのでしょうか。詳しく調べてみたら、報道されている内容とは全く異なる事実が浮かび上がってきました。 マスメディアが歴史的な低水準にあると報じて…

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