株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

ウソつきの研究(1)

あなたの周りに「ウソつき」はいませんか? 礼儀上、どうしてもお世辞を言わざるを得ないケースもありますが、まるで息をするようにウソをつく人もいます。平気でウソをつく人には、何か共通する特徴でもあるのでしょうか?例えば、性別や年齢、職業による傾向などあるのでしょうか? 今回は、心理学者・阿部修士の著書『あなたはこうしてウソをつく』から、ウソに関する面白い研究をいくつか紹介していきます。日記を用いた調査によると、男性は女性よりも「利己的なウソ」をつくことが多いそうです。「利己的なウソ」とは、例えば自分の有能さをちょっとだけ誇張するといったようなことです。特に、相手が男性の場合によく見られるそうです…

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あの有名な

社会人になって数年が経った頃、上司に銀座のバーに連れていってもらいました。なんでも銀座が焼け野原だった頃からやっているとのことで、三人いるバーマンの中でもっとも若いという人と話したら、還暦をとっくに過ぎていました。55歳が定年だった頃なので、大変驚いたことを覚えています。 なぜかカウンターの立ち席が大人気で、そこが空くまでのつなぎとして椅子席で飲むという、今思えば少し変わった店でした。それから結構な時が経ち、管理職になっていた私は、近く結婚するという若手を連れて再び訪れます。そのとき、彼が注文したのが『ザ・フェイマス・グラウス』。 手ごろな値段のブレンデッド・ウィスキーです。彼の妻になる人は…

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目先のマシュマロ(3)

長期的報酬のために短期的報酬を我慢する体験をしてもらうために、二つの問題を用意しました。 【問題1】あなたは、①か②のどちらかを選べます。①今すぐ5,000円もらえる②1年後に1万円もらえる この実験では、ほとんどの人が①を選びました。なんとなくわかりますよね。でも、次はどうでしょう。 【問題2】①5年後に5,000円もらえる②6年後に1万円もらえる 今度は、さっきとは逆に②の方が多くなりました。タイムラグはどちらも同じ1年なのに。 これは行動経済学で「双曲割引」と呼ばれるものです。この実験の意味するところは、「人は待ち時間が長くなると合理的な判断ができるようになる」ということです。 さて、…

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目先のマシュマロ(2)

ミシェルらは、早速fMRIでマシュマロ実験を受けた子どもたちを調べてみました。すると、マシュマロ実験で好成績を収めた人たちは、脳の「前頭前野」のうち「下前頭回」という領域が活性化していることがわかりました。「前頭前野」は理性の中心部です。 特に表面部分の「背外側前頭前野」は、論理的思考や合理的判断を司る部位です。他に「腹側線条体」の活動が活発であることも判明しました。 俗に“やる気スイッチ”と呼ばれる「側座核」は、この腹側線条体の一部です。つまり、理性的に考えると同時に、報酬の情動も上手にコントロールしていたようです。 ところで、この自制心というのは、犯罪にも関係していることがわかっています…

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目先のマシュマロ(1)

ダイエット中なのに、目の前にスナック菓子があるとついつい手が伸びてしまう。そんなあなたは、はっきり言って出世できませんよ。 スタンフォード大学のウォルター・ミッシェルが行った、「マシュマロ実験」がそれを示しています。まず、幼稚園児を机と椅子しかない部屋に連れていきます。机の上には皿があり、マシュマロが一個だけ載っています。 そして、園児を連れてきた大人はこう言って部屋を出て行きます。「私はちょっと用事がある。 マシュマロは君にあげるけど、私が戻ってくるまでの15分間、食べるのを我慢できたらもうひとつマシュマロを君にあげよう。 でも、待てずに食べてしまったらニつ目はなしだよ」 残された子ど…

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ジャコと呼ばれた天才(2)

絶頂の真っ最中に転落のルートが始まります。 きっかけはドラッグでした。 ジャンキーとなったジャコに、妻から突然の離婚訴求。 ついには、ウェザー・リポートを辞めざるを得ない事態にまで追い込まれます。 心機一転、新たに結成したグループ名は「ワード・オブ・マウス」。 若き日のように、自分の噂が人から人へと口伝えで広がることを期待してのものでした。 しかし、人々が話題にしたのはジャコの演奏ではなく、奇行の方でした。 最後の来日となった84年の広島。 コンサートの前に街を散歩していたジャコは、通りかかった池に、言葉では言い表せない神聖なものを感じます。 次の瞬間、捧げ物をしなければという強迫観念に…

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ジャコと呼ばれた天才(1)

本名、ジョン・フランシス・パストリアス3世。 無名時代、バンド仲間がふざけてつけた変名がネルソン・ジョッコ・パドロン。 そのジョッコがいつの間にかジャコになったと、中山康樹の著書『ジャズメンとの約束』で知りました。 ジャコ・パストリアスは正真正銘の“天才”ベーシストです。 ジョー・ザヴィヌル(ピアノ)に自己紹介した時も、いつもの口癖が出ました。 「オレは天才だ。このテープを聴いてくれ」 ジャコは確信していました。 ザヴィヌルが「ウェザー・リポートに入ってくれ」と言ってくることを。 案の定、ザヴィヌルから誘いの電話は架かってきたのですが、同時に予期せぬ質問も受けます。 「ところで、エレクトリ…

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フランケンシュタイン

フランケンシュタインとは、あの首にボルトが取り付けられた、継ぎ接ぎだらけの顔のモンスターの名前だと思っていました。実は、ヴィクター・フランケンシュタインというのはモンスターの方ではなく、墓を掘り起こし数々の死体を繋ぎ合わせてこの怪物を作った、いわばモンスターの生みの親とも言うべき科学好きの大学生の名前だそうです。 では、この怪物の名前はというとそれがわからないのです。そもそも小説では、名前が与えられていませんでした。 二人目の子どもを身籠っていた19歳のメアリー・ウルストンクラフト・ゴドウィンが、スイスのレマン湖の畔で、うち続く長雨の退屈しのぎにこの物語を創作したのは今から約2百年前。原作に…

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心の清らかな従業員(3)

教育の影響を受けていたのは従業員だけではありません。 経営幹部もそうでした。 いや、正確に言うと、人格者でなければ経営幹部に登用されなかったのです。 創業の翌年に設立された高等養蚕伝習所で学んだ片山金太郎を、鶴吉は現業長として最高給で会社に迎えます。 後に専務取締役となる片山の人柄は、「清廉高潔」の一語に尽きたといいます。 片山は、社内のあらゆる会議に出席しましたが、決して自分から口火を切ることはせず、全員の意見に黙って耳を傾け丁寧にメモを取った上で、会議の最後になってようやく口を開いたそうです。 主張をゴリ押しすることはありませんでしたが、不思議なことに片山の意見には全員が同意しました…

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心の清らかな従業員(2)

会社の経営状態を自分の目で確かめようとグンゼを訪問した安田財閥総帥の安田善次郎は、事務室の前で粗末な木綿の着物を着て、草むしりをしている男に取り次ぎを求めました。 安田は知らなかったのです。 この男こそ社長の波多野鶴吉であることを。 一瞬で鶴吉の人となりを見抜いた安田は、「あなたの会社とその精神はよくわかりました。金融のことは何の心配にも及びません。この安田が引き受けました」と言い残して帰っていったといいます。 マンガみたいな話ですよね。 安田善次郎もまた教育にはとても熱心な人物で、東大に多額の寄付をしています。 彼の死後完成した講堂が、「安田講堂」と命名されたのはそんな理由からです。 …

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