株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

心の清らかな従業員(1)

どこの会社でも、高品質の製品やサービスの実現を追い求めています。 でも、なかなか決め手が見つかりません。 高品質の製品やサービスの実現は、どうしたらできるのでしょう? 明治初期の日本は富国強兵を目指し、生糸の輸出で外貨を獲得しようとしていました。 しかし、当時の日本の生糸はとにかく品質が悪く、欧州での評判は最悪。 どうすれば、光沢のある良質の生糸が作れるのか? 悩み抜いた波多野鶴吉が辿り着いた結論は驚くべきものでした。 「心が清ければ光沢の良い糸ができる」 なんと、心の清らかな従業員が高品質の商品を作る、つまり従業員教育が決め手だというのです。 以来、「善い人が良い糸をつくる」という思想が…

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成果をシュレッダーに

バリバリのエリートにビジネスの状況を尋ねると、口を揃えて「変化に対応しなければならない」と言うそうです。 ところが、部下のマネジメントに話が及ぶと、「褒められるためにお前は仕事してるのか」という言葉をよく聞くと、経営学者の中原淳がブログで嘆いていました。 確かに、若者たちの間に「褒められたい症候群」が存在することは認めます。 また、俗に「意識高い系」と言われる人たちの中には、「すごいね!」と称賛してもらうことがエンジンになっている人が少なからずいることも事実です。 でも、人はそもそも何のために仕事をしているのでしょう? 「褒められたいから」という理由がNGならば、やっぱり「お金のため」で…

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信念はいつ教わった?

てっきり、先生が作った酒だと思っていました。 『ティーチャーズ』という名のブレンデッド・ウィスキーです。 創業者の名は、ウィリアム・ティーチャー。 もちろん先生ではありません。 グラスゴーの貧しい工場労働者の家に生まれたティーチャーは、早くに父親を亡くしたため7歳で母親と同じ紡績工場に働きに出ます。 なので、名前とは裏腹に学校にはほとんど行っていないのです。 11歳で仕立屋の見習いになりますが、そこの親方夫婦が偉かった。 親方のロバート・バーは、学問の大切さを知っている人でした。 作業場の片隅で作業をするウィリアムのために、親方の奥さんが本を朗読して聞かせます。 ウィリアムはロバートを人生…

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間違いだらけの少子化対策(2)

②の「結婚する女性が少なくなっている」説を検証してみたら、とんでもない事実が判明しました。 内閣府の『令和4年版少子化社会白書』によれば、「生涯未婚率」(50歳になった時点で一度も結婚したことがない人の割合)は、男性が28.3%で、女性は17.8%。これは、2020年の国勢調査の時のデータですが、おおよそ男性では4人に1人、女性では5人に1人が生涯独身ということです。 1970年は男性1.7%、女性3.3%だったので、ここ50年で男性は26.6ポイント、女性は14.5ポイントも急上昇したことになります。驚くべき勢いとしか言いようがありません。 特に、男性の増加が著しいのが目につきます。一体な…

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間違いだらけの少子化対策(1)

少子化対策は「待ったなし」の状況だといいます。首相も“異次元”の対策を打ち出すと発表しました。対策の中身はこれから検討するようですが、マスメディアが喧伝するように保育所の増設だとか、子育てに関する諸手当の充実などになる可能性が高いようです。 問題はその財源をどうするかですが、マスメディアの報道によると、増税か社会保障費の負担増で対応するという説がもっぱらです。庶民の負担はますます増えることになりそうですが、果たしてこれらの子育て支援策は、本当に効果があるのでしょうか。詳しく調べてみたら、報道されている内容とは全く異なる事実が浮かび上がってきました。 マスメディアが歴史的な低水準にあると報じて…

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非日常と日常

毎日の暑さに、熱中症にならぬようにと、冷房に水分補給と気を付ける毎日がつづいています。 しかし、2か月前に患った「腰痛」が一向に良くならないため、整体の先生の勧めで朝のウォーキングを始めて1か月程たちます。 毎日、パソコンに向かう仕事の日々の私にとって、ウォーキングという非日常のメニューが入ることで、1日がなんとなく、メリハリがついて調子よかったのですが…。 このウォーキングも1か月も続けてくると、それが習慣になり、日常となりつつあります。 そうすると、やり始めていた頃の「ワクワク感」は薄れ、なんとなく新鮮が感じられず、今日は「お休み?」と、悪魔のささやきが聞こえる今日この頃です。 そこで、…

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管理職は必要か?(2)

ペンシルベニア大学ウォートンスクール教授のアダム・グラントは、『1兆ドルコーチ』の序文で本質を突いた鋭い疑問を投げかけています。 「書店には自助本のコーナーがあるのに、なぜ人助け本のコーナーがないのだろう」 確かに「自己啓発本」はズラリと並んでいるのに、部下を「指導育成する本」は驚くほど少数。 そのため、管理職が部下を指導育成する時は、どうしても自分の体験をベースに考えざるを得ません。 アダム・グラントは、人のよいところを最大限引き出して励ましたり、意欲を掻き立てたりすることは「ピープル・ファースト」だと言います。 ふと思ったのですが、管理職は普段「何ファースト」で仕事をしているのでしょ…

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管理職は必要か?(1)

創業から三年後の2001年には、グーグルはすでに数百人規模の会社に成長していました。 ところが、途中入社してきたある経営幹部が管理職の働きに不満を抱き、開発部門では管理職という職制を廃止して、組織をフラット化しようと提案します。 名付けて「脱組織化」。 この人は元々学術の世界の人だったので、大学のような緩やかな体制を好んでいたようです。 グーグル創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、この提案を受け入れて管理職制度を廃止し、プロジェクト毎にやりたいエンジニアが集まるという体制に変えてしまいます。 それでどうなったかというと、業務には何の支障も生じませんでした。 それどころか、エンジニア…

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ハーモニカ嫌い

好き嫌いは実に厄介です。 特にビジネスの場面では、人事考課に介入することさえあります。 これといった治療法のない“難病”ですが、思い込みと同じで脳内に作られた誤りの回路であることには間違いありません。 今回は、ハーモニカが大嫌いというだけで、取り返しのつかない失敗をしてしまった男の話です。 中山康樹著『ジャズメンとの約束』で紹介されているその男の名は、デイヴ・デクスター・Jr。 キャピトル・レコードで、誰もが一目置く敏腕プロデューサーでした。 彼が手がけるミュージシャンは、例外なくヒットを飛ばしました。 レス・ブラウン、スタン・ケントン、ジューン・クリスティ、ペギー・リー…

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伝説のプレゼン

ビジネスにおいて、プレゼンテーション能力は非常に重要です。 時には、その出来栄えが会社の命運を左右することさえあります。 そのため、書店の棚にはプレゼンのテクニック本がズラリと並んでいます。 ところが、1974年に行われた「伝説のプレゼン」は、それらのセオリーを全く無視した、実に破天荒なものでした。 馬場康夫の著書『ディズニーランドが日本に来た!』で紹介されているのは、ディズニーランド誘致のためのプレゼンです。 当時、ディズニーランドの誘致に関しては、三井グループの他に三菱グループも手を挙げていたそうです。 しかも、こちらはすでに表敬訪問を済ませており、三井よりも一歩リード…

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