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村上 徹

世界一裏表が激しい国民

コロナ禍が明け、インバウンド客が増加し始めました。日本の魅力は、何と言っても豊かな自然と歴史的建造物などの観光名所。最近では、それに加えて体験型の観光も流行っているそうですが、決定的なのは治安の良さでしょう。 でも、実際のところ、訪日した外国人の目には日本人はどのように映っているのでしょう? 首相官邸の調査によれば、概ね「親切で礼儀正しい」という評価だそうです。よかったですね。 でも、日本人は本当にそんなに「いい人」なのでしょうか。ジャーナリストの窪田順正が、ネットのビジネスサイトに投稿した記事を読んでいて、もしかしたら日本人は世界一裏表の激しい国民かもしれないという感想を抱きました。それは…

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ウソつきの研究(3)

持ち主の名刺や買い物メモ、鍵などが入っている「落とし物」について、銀行やホテルの従業員が落とし主に連絡してきた割合は、国によって10%前後から80%前後と大きな開きがありました。 返却率が低いのは中国、モロッコ、ペルーなど主にアジアやアフリカ、南米など。反対に高いのはスイス、ノルウェー、オランダなどの北欧諸国でした。気になる日本ですが、残念ながら調査の対象には入っていません。個人的には、今からでもいいので、ぜひ日本でも実施してほしいところです。 さて、興味深いのは、お金の有無によって返却率が違うのかということです。お金が入っていると、返却率は下がるのではないかと心配されましたが、逆に40ヵ国…

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ウソつきの研究(2)

欲張りな人間はウソをつきやすいのでしょうか。「欲張り尺度」を使った実験があります。 欲張りの尺度をどうやって測ったかというと、例えば「何かを手に入れたらすぐに次に欲しいものについて考え始める」とか、「私のモットーは多ければ多いほど良いである」といったアンケートに答えてもらい、それを数値化するのです。 そして、アンケート終了後に「試験でカンニングする」とか「お釣りが多くても申告しない」といった質問を行い、非道徳的行為に対する許容度を調べました。 アメリカ、ベルギー、オランダでの実験では、欲張りな人ほど非道徳的行為を行うか、あるいは許容するという結果が出たそうです。また、この研究では、欲張りな人…

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ウソつきの研究(1)

あなたの周りに「ウソつき」はいませんか? 礼儀上、どうしてもお世辞を言わざるを得ないケースもありますが、まるで息をするようにウソをつく人もいます。平気でウソをつく人には、何か共通する特徴でもあるのでしょうか?例えば、性別や年齢、職業による傾向などあるのでしょうか? 今回は、心理学者・阿部修士の著書『あなたはこうしてウソをつく』から、ウソに関する面白い研究をいくつか紹介していきます。日記を用いた調査によると、男性は女性よりも「利己的なウソ」をつくことが多いそうです。「利己的なウソ」とは、例えば自分の有能さをちょっとだけ誇張するといったようなことです。特に、相手が男性の場合によく見られるそうです…

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あの有名な

社会人になって数年が経った頃、上司に銀座のバーに連れていってもらいました。なんでも銀座が焼け野原だった頃からやっているとのことで、三人いるバーマンの中でもっとも若いという人と話したら、還暦をとっくに過ぎていました。55歳が定年だった頃なので、大変驚いたことを覚えています。 なぜかカウンターの立ち席が大人気で、そこが空くまでのつなぎとして椅子席で飲むという、今思えば少し変わった店でした。それから結構な時が経ち、管理職になっていた私は、近く結婚するという若手を連れて再び訪れます。そのとき、彼が注文したのが『ザ・フェイマス・グラウス』。 手ごろな値段のブレンデッド・ウィスキーです。彼の妻になる人は…

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目先のマシュマロ(3)

長期的報酬のために短期的報酬を我慢する体験をしてもらうために、二つの問題を用意しました。 【問題1】あなたは、①か②のどちらかを選べます。①今すぐ5,000円もらえる②1年後に1万円もらえる この実験では、ほとんどの人が①を選びました。なんとなくわかりますよね。でも、次はどうでしょう。 【問題2】①5年後に5,000円もらえる②6年後に1万円もらえる 今度は、さっきとは逆に②の方が多くなりました。タイムラグはどちらも同じ1年なのに。 これは行動経済学で「双曲割引」と呼ばれるものです。この実験の意味するところは、「人は待ち時間が長くなると合理的な判断ができるようになる」ということです。 さて、…

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目先のマシュマロ(2)

ミシェルらは、早速fMRIでマシュマロ実験を受けた子どもたちを調べてみました。すると、マシュマロ実験で好成績を収めた人たちは、脳の「前頭前野」のうち「下前頭回」という領域が活性化していることがわかりました。「前頭前野」は理性の中心部です。 特に表面部分の「背外側前頭前野」は、論理的思考や合理的判断を司る部位です。他に「腹側線条体」の活動が活発であることも判明しました。 俗に“やる気スイッチ”と呼ばれる「側座核」は、この腹側線条体の一部です。つまり、理性的に考えると同時に、報酬の情動も上手にコントロールしていたようです。 ところで、この自制心というのは、犯罪にも関係していることがわかっています…

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目先のマシュマロ(1)

ダイエット中なのに、目の前にスナック菓子があるとついつい手が伸びてしまう。そんなあなたは、はっきり言って出世できませんよ。 スタンフォード大学のウォルター・ミッシェルが行った、「マシュマロ実験」がそれを示しています。まず、幼稚園児を机と椅子しかない部屋に連れていきます。机の上には皿があり、マシュマロが一個だけ載っています。 そして、園児を連れてきた大人はこう言って部屋を出て行きます。「私はちょっと用事がある。 マシュマロは君にあげるけど、私が戻ってくるまでの15分間、食べるのを我慢できたらもうひとつマシュマロを君にあげよう。 でも、待てずに食べてしまったらニつ目はなしだよ」 残された子ど…

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ジャコと呼ばれた天才(2)

絶頂の真っ最中に転落のルートが始まります。 きっかけはドラッグでした。 ジャンキーとなったジャコに、妻から突然の離婚訴求。 ついには、ウェザー・リポートを辞めざるを得ない事態にまで追い込まれます。 心機一転、新たに結成したグループ名は「ワード・オブ・マウス」。 若き日のように、自分の噂が人から人へと口伝えで広がることを期待してのものでした。 しかし、人々が話題にしたのはジャコの演奏ではなく、奇行の方でした。 最後の来日となった84年の広島。 コンサートの前に街を散歩していたジャコは、通りかかった池に、言葉では言い表せない神聖なものを感じます。 次の瞬間、捧げ物をしなければという強迫観念に…

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ジャコと呼ばれた天才(1)

本名、ジョン・フランシス・パストリアス3世。 無名時代、バンド仲間がふざけてつけた変名がネルソン・ジョッコ・パドロン。 そのジョッコがいつの間にかジャコになったと、中山康樹の著書『ジャズメンとの約束』で知りました。 ジャコ・パストリアスは正真正銘の“天才”ベーシストです。 ジョー・ザヴィヌル(ピアノ)に自己紹介した時も、いつもの口癖が出ました。 「オレは天才だ。このテープを聴いてくれ」 ジャコは確信していました。 ザヴィヌルが「ウェザー・リポートに入ってくれ」と言ってくることを。 案の定、ザヴィヌルから誘いの電話は架かってきたのですが、同時に予期せぬ質問も受けます。 「ところで、エレクトリ…

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