株式会社ファイブスターズ アカデミー
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さて、このテーマの最大の関心事、すなわち「サルは人の心を読むことができるのか」という話に戻りましょう。プレマックが、サルは人の心を「読める」という論文を発表した時は非難轟轟でした。中には、彼の人格まで傷つけるような反論もあったそうです。このような攻撃的な反論をすること自体、人の心を読めていないような気もしますが・・・・それはさておき、現在は、否定派はどうも旗色が悪いようです。人の心、つまり人間の心が読めるかどうかは定かではありませんが他のサル、つまり「他人」ならぬ「他サル」の心は読めるようなのです。今、それぞれ檻に入った2頭のサルを向き合わせて、真ん中にエサを置きます。「よーい、ドン!」で檻の…
前回、サリーとアンの誤信念課題が解けないのは、「人には心がある」ということを理解できないからだと書きました。つまり、自分以外の他人にも、彼らなりにいろいろな考えがあるということが理解できないのです。自閉症の人も同じです。相手がどう思うかということを推測することが出来ないのです。ですので、他人とコミュニケーションをとるのが非常に苦手なのです。ただし、この問題は私たちにも当てはまります。相手の気持ちや考えを推し量るのが苦手で、自分の都合だけで決めてしまう強引な人って結構いますよね。自閉症のように知能障害が伴うものは別として、そうではない程度の軽いものは、「アスペルガー症候群」という名前が付けられて…
前回、誤信念課題については、4歳未満の子供は正解できないと話しました。なぜでしょう?それは、サリーに心があることを理解できないからです。そうなのです!人に心があるということを理解するには、結構高い知性が必要なのです。この課題は、4歳児から正解者が出始め、12歳でほとんど全員が正解できるようになります。でも、12歳になっても正解できない子供がいます。それは自閉症の子供です。自閉症の子供にとって、人に心があることを理解するのは困難なことなのです。この年齢に関しては大変よく知られた事実ですが、2005年に衝撃的な論文が出ました。クリスティン・オオニシとレネー・バイラジョンによれば、なんと生後15カ月…
発達心理学の世界では大変有名な「心の理論」についてご紹介します。この理論の定義づけ等をしたのは、バロン=コーエンですが、最初に問題提起したのは、プレマックという学者です。それは非常にセンセーショナルなテーマの論文でした。曰く、「サルは人間の心が読める」。いかがですか?心理学界あげて、話題騒然となったのは無理もありません。サルが心を読めるかどうかは後でお話しするとして、まず心の理論について説明しましょう。最もわかりやすいのが、「サリーとアンの誤信念課題」です。次の問題を解いてみて下さい。今、私たちは、テレビの画面を見ています。画面には、部屋の中でボール遊びをしているサリーという女の子がいます。サ…
今朝は、いつもより30分速い電車に乗って、7時には事務所に着きました。さすがに、駅やビルの周りには人気(ひとけ)がなく、さびしい感じがしました。今日は、珍しく手荷物を両手に抱えての出勤でしたが、駅ではエスカレーターに自動改札機、ビルの入り口では自動ドア、そしてエレベーター。何事もなく無事事務所に到着となりました。席について一服してから、何か飲み物をと思えば自販機で買えるし、最近では、近くのコンビニで挽き立てのおいしいコーヒーがテイクアウトできるし…本当に快適に生活させてもらっていると感じます。そして、究極は「ヒューマンセントリック」という文字通り、人間が感じるように機器がいち早く感知して、快適…
2013年7月6日のプログ「ソロモンアッシュの同調実験」の回で、人は他人の意見に、ついつい合わせてしまうということをお話しました。そうです。同時に2枚の紙をみせますが、片方の紙には、長さの違う線が3本引かれています。もう片方の紙には、1本だけ線が引かれていますが、それは3本の線のうちのまん中の長さの線と同じ長さです。そして、3本の線のうち同じ長さの線はどれかと聞くのですがそこに何人かのサクラがいて彼らが揃って間違った線を指さすと、ついつい同調してしまうという実験でした。この傾向は、アメリカより日本の方が強く表れるのではないかと思われていました。なぜなら、一般に日本の方が「集団主義的」であると考…
先日NHKのニュースで、最近はIT環境の充実により、最初から不便なことを切り捨ててしまう傾向があると、伝えていました。その切り捨てていた「不便さ」が生み出す豊かさを求めようという「不便益」について、京都大学で研究しているとのことでした。例えば、昔は、家族でテレビのチャンネル争いというのがあって、自分の好き勝手にテレビが見られないという不便さがありましたが、不便益の視点から「勝手にチャンネルが選べない」テレビを作って、楽しもうというのだそうです。また、最近ではケイタイに全てお任せで、「電話番号」を覚えなくなったり、ナビの地図を見ながら移動するため、「道路」を覚えなくなったりと、便利になったことで…
人間、どんなことに対しても「馴れ合い」という心のたるみが生じるのは、いたし方ないと思います。例えば、大切な友人同士でも、長年付き合っていると、「馴れ合い」が生じ、「ありがとう」の感謝を伝えるのをつい、省いてしまったりします。また、家族でも、親からしてもらったことを「当たり前」のように感じて、偉そうな口をきいてしまうこともあります。そんな、親を親とも思わぬ「言動」に、親子げんかになってしまうこともしばしばです。この「心のたるみ」はビジネスでも発生しているとして、ある弁護士の先生は次のように戒めておられます。弁護士という職業上、ともすれば、周りの人から「先生、先生」と呼ばれ、敬われることが多いが、…
前回予告したとおり、2008年1月14日の回で、こんな問題を出しました。ぜひ挑戦してみて下さい。【問題】地球の一周は約4万kmだそうですが、今、赤道上にロープを巻き付けるとしましょう。最初ゆとりをもたせるために、地上1mのところに浮かして回します。その後、ロープを引っ張って地上にぴったりつけるとすると、どのくらいロープを引っ張ればいいでしょう?次に、ピンポン玉にひもを巻きつけるとしましょう。地球と同様、最初は1m離して巻きつけます。その後どのくらい引っ張ればいいでしょう?どのくらい引っ張るか正確な数値を求めよ、と言われると困ってしまいますので、引っ張る長さはどちらが長いか、という三択問題にしま…
最近、とみに耳にするのが「忙しくて時間がない」という言葉です。誰と話をしても「忙しい」の言葉を聞かない日はありません。そうなんです!このご時世、誰もが忙しいのです!そして、現場は忙しくて「研修なんかに時間が割けない」のが、実情です。しかし一方で、こんな忙しい時代にあっても、「経営資源はヒトである」という信念で、何とか調整しながら「研修」を敢行している企業があることもまた、事実です。このような状況を見るにつけ、私は「忙しい」をできない理由にするのを辞めました。「忙しい」を理由にしている限り、忙しさは永遠に続きますので、いつまでもたっても、「目指すこと」はできないことになります。現在、「忙しい」を…
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