株式会社ファイブスターズ アカデミー

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5☆s 講師ブログ

作家とウィスキー(2)

前回は『ルパン』での太宰の撮影秘話をお話ししましたが、『ルパン』と言えばやっぱり坂口安吾。自宅では、作業服と昔の大工の前垂れを合体させたような、「安吾服」なる奇妙な創作服の大きなポケットに常にサントリーの角瓶を忍ばせていたそうです。しかし、『ルパン』ではもっぱらジンと卵黄とレモン、そして少々の砂糖を加えたゴールデンフィズというカクテルを好みました。開高健と山口瞳は、もともとサントリーの前身である寿屋の宣伝部員。ですので、ウィスキー好きなのは当たり前。「『人間』らしく やりたいナ トリスを飲んで 『人間』らしくやりたいナ 『人間』なんだからナ」このコピーで一躍名をあげた開高が最も愛したのは、スコ…

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作家とウィスキー(1)

黒井千次の『時間』を最後に、小説は読まないという主義を貫いて、もう40年近くになりますが、今回は作家とウィスキーの関係について考えてみたいと思います。なぜそんな気になったかと言うと、三鍋昌春のこんな文章を目にしたからです。「ウィスキーとは基本的に舞台装置で飲む酒ではない。飲み手の知性を引き出し、自我に向かっていざなってくれる酒である。誰と一緒かとか料理の相性はどうかといった外面ではなく、飲み手自身の心の内面との対話に導く」深いですね。ちなみに三鍋は作家ではなく、某洋酒メーカーの部長です。ウィスキーの前では、誰でも自然に文学的センスが磨かれるのかもしれません。作家の酒癖については、矢島裕紀彦の著…

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色が伝えるもの

色彩心理学は、既に多くの人が理解している分野です。 日常生活、そしてビジネスにおいても、「色」が伝えるものは、 思っている以上に強いと感じます。 先日のアメリカ大統領選挙でも、候補者のネクタイやスーツの色は、 その時々の本人の気持ちを代弁していると感じとることができました。 そして、その大統領選挙は「番狂わせ?」の結果となり、ヒラリーさんの 敗北宣言で、幕を閉じました。 その様子をCNNの番組でライブで見ていましたが、心なしか動揺している 様子もありましたが、気丈夫に今後のアメリカの「一致団結」を訴える 彼女の雄姿に感動すら覚えました。 そして、その時彼女の…

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墓参りツアー

私の両親のお墓が「身延山 久遠寺」にあります。 娘ばかり3人で全て嫁いで家を出ていますので、本当は後を継ぐ人間は いません。 しかし、名前を継ぐことはなくとも、正真正銘の実家の子孫には 違いありません。よって、一番年下の私が年に2回、お墓掃除を兼ねた お墓参りをしています。 また、夫が一人っ子で、足立家のお墓は多磨霊園にあります。 よって、身延山が終わるとそのまま中央道で多磨霊園まで行き、 お墓掃除とお墓参りをしています。 さらに、多磨霊園には夫の親友の実家のお墓も隣りにあります。 昔、彼のご両親には大変お世話になっていますので、こうなったら、 「一緒にやっち…

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番犬か狂犬か

ウォール街をはじめとする支配階級の利権の番犬、ヒラリー。片や何をするかわからない狂犬、トランプ。アメリカは、富裕層が支配する閉塞感に満ちた社会体制をこのまま維持する者を選ぶのか、それとも体制をぶっこわしてくれそうな狂暴な破壊者を選ぶのかという、究極の選択を迫られたわけです。クリントンが勝てば、生活は相変わらず苦しいままで、必死で稼いだお金はウォール街に横取りされるだけ。一方、トランブが勝てば、アメリカで最も危険な男の手に核のボタンを委ねることになります。究極の選択は、狂犬の勝利で終わりました。当初は泡沫候補と見られていたトランプを、モンスターにまで育ててしまったのは一体何だったのでしょうか。そ…

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会社の中で偉くても

Jリーグチェアマンの村井満のユニークな発想の原点は、かつて勤務していたリクルートにありました。彼はリクルートの本質を、「変化」であると断言します。あなたの会社の本質は何ですか?間違っても「変化」ではありませんよね。変化しているのは、会社を取り巻く環境の方です。環境が激変しているにも関わらず、伝統的なビジネスモデルを踏襲している企業はヤマほどあります。いや正確に言うと、社長が退任するまでの何年間かだけ、伝統的なビジネスモデルが維持できればそれでよいのです。そこには、10年後や20年後といった長期の視点は欠落しています。なぜなら、その時には「自分はもういない」からです。企業が変わらなければならない…

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楽しみ方

人には、自分なりの時間の過ごし方があります。 もし、あなたが秋の夜長(もう11月で初冬ですが…)を楽しむとしたら、 どのような時間の楽しみ方をしますか? こんな質問をしたところ、日経新聞では、以下のようなおもしろい回答が 寄せられていました。 -サスペンスやミステリー、サイコのマンガを読む(40代女性) >私としては、漫画でなくDVDを見たいところです。マンガを読むのに 慣れていないため、読み進むのにとても手間がかかるのです。 -ボウルにゼリーを作って一人で食べる(30代男性) >これは是非、やってみたいです。ゼリーにはことさらこだわりがあり、 とっておきの簡単…

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真ん中にMを置け

Jリーグチェアマンの村井満が、「PDCAの真ん中にMを置け」と主張しています。つまり、「PDCA」ではなく、「PD“M”CA」だと言うのです。PDCAは、どこの会社でも金科玉条の如く祭壇に祀られていますが、「真ん中にMを置く」とは一体どういうことでしょう?Mとは「ミス」のことだそうです。すなわち、最初からミスのないPDCAは大した成果をもたらさないということです。これはかなり意外な発想です。一般には、ミスを犯さないために綿密なP(計画)が立てられます。そして、D(実行)の最中も常にC(評価)を行って、A(改善)という微修正を繰り返します。すべては、ミスを最小限に抑えるためにPDCAを回すのです…

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昔の思い出

私の世代では、二人寄れば「就活」ならぬ「終活」のことが 否応なく話題となります。 しかしその前に、とにかくお迎えがくるまでは、自分のことは 自分でできるようにと願うばかりです。そのため認知症予防の 情報収集には、いきおい熱が入ります。 先日NHKのニュースで、大田原市の介護施設では認知症予防のために こんな取り組みをしていると放映されていました。 それは、「昔の生活道具に触れる」ことで、高齢者の認知症を 予防しようという取り組みです。つまり、昔の生活道具を見ることで、 自分が元気に生きていた時代を振り返り脳を刺激するというのです。 その道具というのは: つ…

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内的な死

男性の平均寿命は80.2歳、女性は86.6歳だそうです。その長い人生の中で、ピークというのは一体何歳頃なのでしょうか?判断力などの総合的な能力は、経験が豊富なほど有利なため、中高年の方が高いように思います。しかし、情熱とかエネルギーといったものは、若いときのそれには到底及びません。それからもう一つ、若いときにピークを迎えるのが、「感性」というものではないかと私は思うのです。長編の落語を聴いていて、ふとそんなことを考えました。怪談『真景累ヶ淵』。全編97章からなる超大作です。六代目三遊亭圓生の噺を、8話目の『聖天山』までYouTubeで聴きました。8時間以上かかりましたが、あっという間に引き込ま…

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