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5☆s 講師ブログ

ほめるコツ

フツーの管理職が、フツーの部下を育てる時に最も効果的なのが、「ほめて育てる」指導法です。

ところが、この「ほめる」という指導法には、とても重要なコツがあります。

場合によっては、スパルタ教育より難易度が高いとも言えます。

まず、あなたがほめるべき点は、部下が最もほめてほしいと思っている点と一致していなければなりません。

もし、一致していなかったら、部下はきっとこう思うでしょう。

「オレのこと、何も見てないじゃないか!」
つまり、「ほめる」という行為は、日頃から部下の行動を詳細に「観察」していなければできないことなのです。

さらには、ほめ言葉にも注意が必要です。

「言われて嬉しいほめ言葉」というのは、人によって違います。

「ほめて育てる」指導法で絶対にやってはいけないことは、部下全員を同じ言葉でほめることです。

これは全くの逆効果です。

それなら、ほめない方がまだましです。
あなたは、部下一人一人の、「言われて嬉しいほめ言葉」をキチンと把握していますか?

実はプロ野球の監督の中に、支配下登録されている選手全員について、「言われて嬉しいほめ言葉」をすべて暗記している人がいたのです。

1995年、野茂投手がメジャーリーグに挑戦したときの、ロサンゼルス・ドジャースの監督トミー・ラソーダです。

なぜそんなことができたのでしょう。

例えば、ジムという選手がヒットを打ったとします。

トミーはすかさず「ジム、ワンダフル!」と声をかけ、反応を観察します。

ところがジムは、にこりともせず一塁ベースに達しました。

するとトミーは、おもむろに手帳を出して、「ジムは『ワンダフル』には反応しない」とメモします。

次にジムがヒットを打った場面では、今度は「ジム、グレイト!」と、別のほめ言葉を投げかけます。

ジムがちょっとだけ微笑みました。

すかさず手帳に「ジムは『グレイト』に反応する」と書き込みます。
こんな作業を毎日毎日繰り返して、一人一人の「言われて嬉しいほめ言葉」を把握したのです。

ちょっと成績不振に陥ると、すぐに解任されてしまうメジャーリーグの監督業にあって、
20年以上も勤めたのはまさに異例中の異例。

その背番号2は、ドジャースの永久欠番になっています。

現役時代、3シーズンで0勝4敗という成績しか残せなかった三流のピッチャーが、
部下のほめ言葉を把握することで超一流の監督になったのです。

「叱る」より「ほめる」方が、はるかに難しいのです。

あなたも、スパルタ教育にノスタルジーを感じている暇があったら、
部下一人一人の「言われて嬉しいほめ言葉」を手帳に書き出してみませんか。

ほら、結構わからないものでしょ。

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