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5☆s 講師ブログ

在宅テレワーク被害

先週は、「元気」だけが売り物の私が、大変情けない状態の 1週間でありました。 在宅テレワークは出勤時間の節約で、かなり効率的な作業が できていることに充実感がありましたが・・・ それがたたってか、月曜日に突然「ぎっくり腰」になりました。 整体の先生によると、「同じ姿勢を長時間取っていたため」とのこと。 そういえば、新人研修の準備で、まさに山場を迎えている時期であることと、 今年は「集合研修」×「オンライン研修」の両立てで準備しているため、 かなり過酷な状況で作業していました。 しかし、「腰痛」というのを初めて経験した者として、「腰の痛さ」は 「全身の動きを遮断す…

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プロミスド・ランド(2)

コルトレーンは、公民権運動に関してストレートな意思表示をすることはありませんでしたが、その代わり曲名に黒人としての拘りを感じると藤岡は指摘します。 57年に録音した『ダカール』は、セネガルの首都名。 セネガルと言えば、世界遺産の「ハウス・オブ・スレイヴ(奴隷売買の館)」がある国です。 ただし、もともとこの曲は別の題名で59年に発売されたものでした。 それを、コルトレーン人気の高まりと同時に盛り上がった公民権運動に便乗し、プレスティッジが63年にわざわざアルバム名を『ダカール』に変更して再発売したのです。 58年録音の『バイーヤ』は、南米ブラジルの都市サルバドールの昔の名称。 …

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プロミスド・ランド(1)

テナー・サックスのジョン・コルトレーンが、ブルーノートに残した唯一のリーダー・アルバム『ブルー・トレイン』。 57年9月録音のモダン・ジャズ史に残る名作です。 実は、この作品はコルトレーンの義理堅さから生まれたものでした。 麻薬と深酒のため満足にバンドスタンドに立つことさえできず、マイルス・デイヴィスからクビを言い渡されたコルトレーンは、カーティス・フラー(トロンボーン)に相談を持ちかけます。 フラーは、「アルフレッド・ライオンが君のアルバムを作りたがっているから行ってみたら」とアドバイスしました。 ライオンは言わずと知れたブルーノートの創始者。 しかし、麻薬代欲しさにレコ…

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宝物

先日、あるシニア研修で「自分が手にしている宝物」というゲーム演習を しました。殆どの人から「家族」とか「思い」とかが聞かれました。 私は、改めて「自分の宝物とは何か?」を考えた時、「家族」ではなく 「手にしている、また、手にしていた時間」との結論に至りました。 家族ももちろん「大切」ではありますが、その家族とも、 いずれ離れ離れになる「永遠の別れ」は来るものです。 しかし、その人たちと共有した時間は無くならないし、思い出という形で、 自分の中で熟成していきます。 例え、家族が先に亡くなったとしても、その人と一緒に生きた思い出は 永遠に私の中に残っていきます。 …

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神は無私の心に宿る(2)

蓮月焼の儲けがどうなったかの謎は、嘉永3年(1850年)の飢饉の際に解き明かされます。 窮民の救済に当たっていた、京都東町奉行所の与力平塚表十郎の元に、蓮月の命を受けた鉄斎が包みを届けに現れます。 包みの中身は30両。 現在の価値でいうと1,000万円近い大金です。 蓮月はこれを匿名で届けるよう命じていたのです。 おかげで鉄斎は、奉行所から怪しまれて取り調べを受ける羽目になりました。 ところで、その蓮月の生い立ちはというと、これが結構複雑なのです。 天明8年(1788年)正月晦日、鴨川の東のほとり宮川町団栗辻子(どんぐりずし)の裏店から出火した「天明の大火」は、禁裏御…

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「大丈夫」

言葉は時代とともに生まれ、消えていくものです。 また、言葉はそれを使う人の国民性が大きく反映されるものでもあります。 先日、体調を崩した友人に「大丈夫?」と電話で話をしましたら、 相手からは「大丈夫!」と返事が返ってきました。その後、すっかり 快方に向かっているものとばかり思っていましたら、 大変なことになっていると、人伝えに聞きびっくりしました。 こちらが気遣って「大丈夫?」と聞いたことに、多分相手は心配させまいと、 「大丈夫」と答えたのだと思いますが、まったくもって 「大丈夫は大丈夫でないことなのだ」と、考えさせられました。 そういえば、私自身も「大丈夫?」と…

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非日常のすすめ

在宅勤務が長くなると、日常が何となく同じ流れの中で過ぎていき、 刺激がなくなってきます。 そこで、先日の休日に「今日は一日、自分の日常を破ろう!」 とばかりに、普段とちがう「非日常」に取り組みました。 ●まずは、食事から白いものを取り除く 食パン、白米、大根、キャベツ、玉ねぎ、牛肉など普段使っている食材を 玄米パン、玄米、ゴボウ、紫キャベツ、紫玉ねぎ、鶏肉など、色を 変えてみました。食材を変えると、不思議と今までとは違ったメニューと なり、結構彩り良く美味しく仕上がりました。 ●常識を外す。 大人の塗り絵を拡大コピーして、1000色ある色鉛筆の中から 普段使う…

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神は無私の心に宿る(1)

億万長者になったベンチャー企業の社長が、メディアで盛んにもて囃されています。 まるで稼いだ金額が、そのまま人間の価値を示しているかのような大騒ぎ。 そもそも日本人というのは、昔から富める者は尊いと考える民族だったのでしょうか。 歴史学者の磯田道史は、その著書『無私の日本人』で、欲がなく自分を犠牲にしてでも、清貧の暮らしに生きた江戸後期の人々を紹介しています。 大田垣蓮月。 この尼僧の造る陶器『蓮月焼』は、安価なことも手伝って幕末の京都で大人気を博し、造る片端から売れていきました。 人気の理由は、急須や茶碗に釘で彫りつけた自詠の和歌。 次々と注文が舞い込み、蓮月は頼まれれば頼ま…

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神々は真っ先に(2)

香月が画家であることを申告したとたんに待遇は劇的に変わります。 以降はプラカードやスターリンの肖像画を任されるようになり、屋外での過酷な重労働は免除されました。 収容所の応接間の壁掛けを任される頃には、食べるものに困ることはほとんどなくなっていたといいます。 横山操のように職業をひた隠し、黙々と厳冬の重労働に甘んじた画家もいましたが、だからと言って香月を非難することはできません。 なぜなら、私たちは極限状況を体験していないからです。 戦後、生まれ故郷の山口県三隅町に戻った香月は、まるで何かに取り憑かれたように、方解石の粉末と炭粉を混ぜた黒灰色のキャンパスの上に、さらに真っ黒な…

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神々は真っ先に(1)

とにかく真っ黒な絵画でした。 でも、目を凝らして観ていると、暗闇の中に何かがうっすらと浮かび上がってきます。 それが幾つも幾つも描かれた人間の顔だと気づくまで、それほど時間はかかりません。 げっそり肉が削げ落ちた頬に大きく窪んだ目。 鼻筋が一本通っていることを除けば、髑髏にも似たそれは紛れもなく、シベリアの凍土に埋葬された兵士たちの顔。 耳を澄ませば、祖国に棄てられた者たちの、静かなる怨嗟の呻きが聞こえてくるようです。 今から30年ほど前、絵画に全く興味のない私が、時間潰しのためにふらりと立ち寄った絵画展で香月泰男の代表作『涅槃』を観た瞬間、私の脳裏に浮かんだのは詩人石原吉…

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