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5☆s 講師ブログ

ウソを見抜く心理学(3)

前回は、刑事のテクニックをご紹介しましたが、今回は検事です。
元東京地検特捜部・副部長の若狭勝氏の書いた「嘘の見抜き方」(新潮社)からご紹介します。

まず怪しいのは、質問には直接答えず、逆に質問で返すパターンです。
例えば「オレを疑っているのか?」とか、「オレの言うことが信じられないのか?」という反問です。
地方自治体の会議では、市長など行政のトップには反問権が与えられていないそうです。
また、明らかに聞こえているはずなのに聞き返してくるというのは、時間稼ぎの可能性があります。

しぐさでは、不自然な笑いがあげられます。
不自然というのは、一瞬だけの笑顔とか、逆に数秒続く長い笑顔です。

この、「感情の持続時間」というのも目安になります。
時々、怒鳴り声をあげるなど、いきなりキレる人がいます。
もちろん、ウソをついているわけではなく、本当に怒っているケースもありますが、
これを見極めるコツは、怒りの持続時間です。

ウソを見破られそうになって怒っている場合は、それほど長く続きません。
ですので、長時間怒っている場合は、ウソではなく本当だと思って間違いないでしょう。

また、へその向きを見極めるのも非常に重要です。
人間は避けたい人がいると、顔はなんとかそっちを向いていても、
体は正直なもので、へその向きは自然と別方向を向いているものです。

この法則は、ジョー・ナバァロらの「FBI捜査官が教えるしぐさの心理学」(河出文庫)でも紹介されていました。
もし無理してへそを向けたとしても、つま先だけは別方向を向いていたりします。

こんなときは、矢継ぎ早に質問を繰り返して、問い詰めたりしてはいけないそうです。
ひとつ質問したら、あいづちを打たずに、ただ沈黙して聞いていることです。
必ずボロが出ます。

私の研修では、他にも様々なしぐさの意味を紹介していますが、
ある時、ウソをついた時のしぐさを講義したら、受講生に大変感謝されたことがあります。

彼曰く
「これで明日から、女房にバレずに済みます!」

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