株式会社ファイブスターズ アカデミー
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「ひと晩寝て考えなさい」
あなたも子どもの頃、親から言われたことはありませんか?
ひと晩寝たところで結論は大して変わらないだろうと思っていましたが、これが大間違い。
最近の研究により、寝ている間も脳はひっきりなしに働いていることがわかりました。
今回は、未だ解明されていない部分が多い睡眠と夢について、最新の研究の数々を紹介していきたいと思います。
睡眠は大事だといいますが、動物にとってなぜ睡眠が必要なのか、その理由は未だにわかっていません。
でも、動物を覚醒した状態に置き続ける、所謂「断眠」を続けると例外なく死に至ることが実験でわかっています。
なぜ必要なのかわからないのに、とらないと死んでしまう「睡眠」。
本当に不思議ですね。
サカナもムシも眠ります。
基本的に、脳を持っている動物は全て眠ります。
いや、ヒドラという水生生物は脳を持っていないのに眠ります。
同じ水生生物である海綿に至っては、脳どころか神経細胞もないのに眠ります。
おそらく、動物が誕生した5億年前から睡眠は存在していたのでしょう。
では、その前はどうだったのでしょう?
植物は動き回らずにじっとしていますよね。
同様に、動物も睡眠中はじっとしています。
このことから、脳科学者の池谷裕二は「睡眠の方こそが、生物の基本状態である」と言います。
ヒドラや海綿が睡眠中に夢を見ているかどうかはわかりませんが、動物が睡眠中になぜ夢を見るのかもわかっていません。
実は、私たちは日中も夢を見ています。
脳の中では、一つひとつの脳細胞に蓄えられた様々な記憶が次々に発火して途切れなく歌を歌い続け、情報を第一次視覚野に送り続けています。
でも、「抑制神経系」がそれをセーブしているため、網膜以外から送られてきた情報は意識下に留まっています。
でも、睡眠中は抑制神経系の働きが鈍るため、その情報が意識の上に昇ってくるようになります。
これが「夢」です。
抑制神経系で情報を伝達するのは「γ-アミノ酪酸」という物質です。
どちらかというと、「GABA(ギャバ)」という名前の方が馴染みがあるかもしれません。
ストレスを緩和するという謳い文句で、GABAを多く含んだチョコレートが売られていますよね。
でも、GABAが脳内の血液脳関門を通過できるという証明はまだされていませんので、効果のほどは定かではありません。
夢のストーリー展開が奇妙なものになるのも、抑制神経系の働きが弱まっているせいです。
睡眠不足が続いたり、極端に疲労している時などは、覚醒中であっても抑制神経系の働きが弱まり、脳細胞の発火が意識上に昇ってくることがあります。
これが日中に見る夢の正体で、一般には「幻視」と呼ばれています。
ところで、夢を見ないという人がいますが、人間は必ず夢を見ます。
単に覚えていないだけです。
なぜ、夢の内容をすぐに忘れてしまうのかというと、そうしないと現実と混同してしまうからです。
最近になって、夢の記憶がすぐに消えるのは「摂食」を司る遺伝子が関係しているからだということがわかりました。
でも、なぜ「摂食」なのでしょう?
不思議ですよね。
中国から日本に伝わった伝説の中に、人の夢を喰べる「獏(ばく)」という空想上の幻獣が登場しますが、本当に夢は食べられてしまうようです。
また、国際電気通信基礎技術研究所の神谷之康博士らは、夢を見ている時と起きている時の視覚野のパターンを、それぞれfMRIで測定し照らし合わせてみました。
その結果、夢の中に登場したものの一部については、70%の確率で当てることができたといいます。
もしかしたら、睡眠中に見る夢を外部の人間と共有する時代が来るかもしれませんね。
人間は必ず夢を見ると言いましたが、夢を見ない人は少数ながら存在します。
前頭前皮質腹内側部に傷がある人です。
かつてロボトミー手術を受けた人は、70~90%の確率で夢を見なくなったといいます。
この謎多き夢の解明に最初に挑んだ科学者が、アメリカのユージン・アセリンスキー。
1953年、アセリンスキーは7歳になる自分の子どもを被験者にして、「レム睡眠」の存在を発見します。
夢を見ている時には眼球が忙しく動くことから、「急速眼球運動(rapid eye movement)」の頭文字を取って「レム睡眠」と名づけました。
でも、最近になって眼球が動かない「ノンレム睡眠」の時でも、夢を見ていることがわかりました。
その「夢」ですが、学術的にはどのように定義されているのでしょう?
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