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5☆s 講師ブログ

コロナと戦争(2)

令和の時代を襲った戦争はコロナショックです。
この戦争を引き起こした犯人はまだ特定されていませんが、日本が経済面での敗戦を喫するかどうかの鍵を握っているのは財務省です。

財務省の掲げる大義名分は「財政再建」。
その大義名分を守るために、財務省は徹底して1人10万円の特別定額給付金を阻止しようとしました。
一度は、政調会長を土俵際で見事にうっちゃりもしました。

彼らの準備は実に用意周到でした。
3月には、財務省の「ご説明部隊」が手分けして評論家たちのところに出向き、一生懸命洗脳活動をしていたことが上念司によって暴露されています。
この「緊縮財政ウイルス」に感染した評論家は数人しかいませんでしたが、困ったことにマスメディアの記者のほとんどが重症患者化しています。

総理大臣が10万円の支給を発表した翌日の4月18日の日経新聞を見て、私は腰を抜かすほど驚きました。
歴史ある1面のコラム「春秋」です。
国の財政が逼迫していることを説明した上で、最後はこう締めくくられています。

「心ある民は10万円を『心の支え』とわきまえ、国に辞退を。芝浜の賢妻に学ぼう。なんて、呼びかけたりして」

「芝浜の賢妻」とは、落語の『芝浜』に登場するぐうたら亭主の妻のことです。
大の酒好きが災いして魚の行商もおざなりになり、遂には仕事もせずに昼間から酒を飲んだくれていた亭主が、ある日偶然にも50両という大金を拾い、この金をネコババして遊んで暮らそうと持ちかけます。
でも妻は、そんなことをしたらいずれネコババの悪事がお上にバレて、お縄を頂戴する羽目になってしまうと、亭主が酒で寝込んだ隙を狙って拾ったお金を奉行所に届け出てしまいます。

つまり日経新聞は、あなたが「心ある人」ならば、支給される10万円はネコババしないで国に返しなさいと、国民に向けてメッセージを発したわけです。
これこそ「お国のため」に他ならないではありませんか!

この理屈からすると、10万円を受け取る人は国のお金をネコババする「心ない人」で、戦時中なら間違いなく「非国民」と呼ばれるような人です。
でも、そもそも落語の『芝浜』は酒好きで働こうとしなかった男が、現在の価値で650万円という大金を拾ってネコババしようとする噺です。

今回支給される10万円は、働きたくても働けずに収入が減ってしまったので、いくらかでも国が補填しようというもの。
『芝浜』をたとえ話にするには、あまりに無理があることは子供でもわかりますよね。

こんなこじつけは、「財務省のスポークスマン」でなければできない芸当です。
「お国のため」というよりは、「財務省のため」です。
コロナウイルスは人の死だけでなく、ジャーナリズムの死までもたらしてしまうのですね。

もし、落語を利用した「印象操作」だと批判されたくなかったら、芝浜の賢妻のことを熟知しているはずの落語家は、一体何人が10万円を辞退したのか追跡調査して報道するべきです。
また、「辞退」という自社のスタンスを明確にした訳ですから、日経新聞社の社員は何人が辞退したのかも併せて報じるべきです。

百歩譲って、それも言論の自由だと認めるとしましょう。
私が最も問題だと思うのは文末の表現です。

「呼びかけたりして」

これはどういう意味でしょうか。
もしかして、この主張が問題となった時には、あれは“なんちゃって記事”だからと言い逃れるつもりなのでしょうか。
こんな表現が許されるなら、新聞は何を書いてもいいことになってしまいます。

皆さんは今まで、「~したりして」という新聞記事を目にしたことがありますか?
もし、新聞に「首相の進退が問われちゃったりして」と書かれていたら、あなたはその新聞社を信用できますか。
日経の顔とも言うべき歴史あるコラムに、これ以上ない形で泥を塗ってしまったわけですから、日本経済新聞社は会社として説明責任を果たす義務があると思うのは私だけでしょうか。

コロナ戦争はこれからが本番です。
たとえ新型コロナウイルスに勝利できたとしても、経済面ではリーマンショックどころか大恐慌並みの試練が待ち受けていることは明らかです。

このまま政府内に「緊縮財政ウイルス」が蔓延してしまうと、自殺に追い込まれる人の数はコロナウイルスの犠牲者の数倍どころか桁違いになるでしょう。
それも一桁ではすまないかもしれません。
最終的に数万人が、財務省によって「玉砕」させられる可能性があります。
私たちは今、2度目の「失われた20年」の入り口にいるのです。

でも、私には経済以上に心配なことがあります。

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