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5☆s 講師ブログ

十八不徳(2)

役に立たないと思った「九徳」ですが、山本によれば「九徳」にインパクトがないのは、「~であれ」という表現だからだそうです。
この言い回しは儒教の教えに基づくものですが、ヨーロッパは全く逆で、『旧約聖書』はすべて「~するなかれ」という表現を採用しています。

そこで山本は、この「九徳」を真逆の言い方に変換することによって、「十八不徳」なるものを作り出しました。
例えば、①の「寛にして栗=寛大だが締まりがある」を真逆に言い換えると、「こせこせとうるさいくせに、しまりがない」となります。

どうです?
こっちの方がわかりやすいですよね。
では、以下18個の「不徳」を列挙してみますね。

①こせこせとうるさいくせに、しまりがない
②刺々しいくせに、事が処理できない
③不真面目なくせに尊大で、つっけんどんである
④事を収める能力がないくせに、態度だけは居丈高である
⑤粗暴なくせに、気が弱い
⑥率直にものを言わないくせに、内心は冷酷である
⑦何もかも干渉するくせに、全体がつかめない
⑧見たところ弱々しく、内も空っぽである
⑨気が小さいくせに、こそこそと悪事を働く

どうですか?
かなり分かりやすくなりましたよね。
あなたの上司は、いくつ該当していましたか?

謝罪記者会見などでお偉いサンが、「私の、不徳のいたすところ」などと言い訳しているのをよく見かけますが、その「不徳」がこれら18のうちのどれに当たるか考えてみるのも面白いですよね。
きっと、不祥事防止に役立ちますよ。

さぁ、あなたも「人望」のある管理職を目指して、18項目をチェックしてみませんか。
該当する項目が多くても構いません。
完璧なリーダーなんていないし、何よりもまずは己の欠点を知ることがスタートなのですから。

私は、人間に欠点があることは、全く問題ではないと思っています。
では、何が問題かと言うと、自分の欠点に気づかないことです。
人間とは不思議なもので、普段から自分の欠点を自覚して、常にそれを意識しているとなぜかその欠点は自然に修正されていくものです。

でも、自分の欠点に気づかない人はいつまで経っても修正されません。
ずっと周りの人に迷惑をかけ続けます。

内村鑑三によると、最も自分の欠点を自覚していた人物は、財政危機の米沢藩を救った上杉鷹山だそうです。
鷹山は改革実行に当たり、自分の欠点を隈無く洗い出しただけでなく、それを誓いの言葉として神々の前で語ったといいます。

欠点を自覚していないリーダーの振る舞いは、時として人々の目には傲慢なものに映ります。
リーダーこそ、自分が完璧な人間ではないということを、誰よりも深く自覚していなくてはいけないのです。
批評家の若松英輔は、短所を自覚した人間の心には、自ずと敬虔な心情が生まれると分析しています。
もしかしたら、「リーダーシップ」と「傲慢」の分かれ目は、その辺にあるのかもしれません。

上杉鷹山は、「富」は「徳」の結果であり、両者は木と実との相互関係のようなものだと考えていました。
つまり、「徳」が「富」を生み、その「富」がさらなる「徳」を生む。
だから、チームを成功に導きたいのであれば、まずは己の不徳つまり欠点に気づき、それを修正することによってチーム員から人望を得ることです。

さぁ、能書きはこの辺にして、そろそろ18項目の「不徳」のチェックに取りかかりましょうか。

あ、言い忘れましたがセルフチェックは意味ないですよ。
勇気が要りますが、部下にチェックしてもらってください。

きっと不愉快な気持ちになると思いますが、こらえてくださいね。
部下は、毎日もっと不愉快な思いをしているのですから。

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