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5☆s 講師ブログ

でも、やっぱりムダな工事は・・・

前回、「乗数効果」を分かりやすく解説しました。

このとき、人々があまり貯蓄せず、どんどんお金を使ってくれる人ばかりだと乗数効果は大きくなります。

専門的に言いますと、「乗数は限界貯蓄性向の逆数」と定義されていますので、貯蓄に励む人が多いほど乗数は小さくなり、経済効果は期待できません。

ただ、だからムダな工事をどんどん発注しろと言っているわけではありません。

乗数効果だけに期待する公共事業は、経済政策としてはやはり間違っているからです。

なぜなら、それだったら公共事業を行わずに、労働者に給料相当分を「施し」として手渡しても同じだからです。

「ムダな工事」でもある程度は経済効果はありますが、一番いいのは「ムダでない工事」です。

つまり、公共事業で作った道路が経済発展に寄与することができればベストなのです。

思えば、日本が高度成長期にあった頃は、港湾や道路を整備することは実に意味があることでした。

というのは、その近くに工業団地を誘致できれば、海外へ日本製品を輸出する拠点を作ることができたからです。

今はどうでしよう。

そのような道路建設が意味を持つのは、日本ではなく中国です。

かつて政府は、日本の国の隅々を高速道路で結ぶことが大切だと主張していました。

しかし、本当に大切なことは道路を作ることそのものではなく、作った後でその道路をどのように利用するかです。

山の中に高速道路を作ることを否定はしませんが、大切なことはその先に魅力的な観光施設があるかどうかです。

そして、その施設がどれだけの集客を見込めるかなのです。

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