株式会社ファイブスターズ アカデミー

「災害は忘れた頃にやってくる」とは知りつつも、
まさかイタリアで起こるとは思ってもいませんでした。

8月24日未明イタリア中部で発生したマグニチュード6.2の地震は、
他人事とは思えません。

それにしても、アマトリーチェという被災地の家屋が倒壊している
様子を見るにつけ、やりきれない思いがします。

以前、ローマ観光に行ったとき、市内の多くの建物が石造りで、
それは古き良き時代の遺産としてとてもエレガントに思えました。
しかし、ひとたび地震となると、それはまさに人間を襲う凶器に
なることが、今回明らかになりました。

そんな中、被災地からこんなニュースが届きました。
「10歳の姉が4歳の妹を覆いかぶさるように抱きしめ、妹は16時間後に
無事救出されたものの、姉の方は息絶えていた」という話に
心痛む思いをしましたのは、私だけではないと思います。

さらに、その救出に当たった消防士が、その姉の葬式へ送った手紙に
思わず大泣きしてしまいました。
☆☆☆
「何とか君をがれきの監獄から引き出そうとした。着くのが
遅すぎたのなら、私たちを許してほしい」
「家に帰ったら、天国から天使が見守っているとわかるだろう。
君は夜には輝く星になる。さようなら、ジュリアン」
☆☆☆
文末には消防士の「アンドレア」の名前とハートマークが記されていたと、
新聞記事にありました。

その手紙の言葉から、自分の仕事を天職として人命救助に当たっている
消防士の姿が透けて見えます。

どんなに饒舌に想いを語るより、短い一文の言葉は多くを語ります。
言葉の威力を改めて感じた出来事でした。（合掌）