株式会社ファイブスターズ アカデミー

現在、研修で「EQとは周りに対する心遣い」であるとお伝えしています。
つまり、「その場の空気を読む」ということに他ならないのですが、研修中、講師からは
次のように具体的に話をしました。：

「たとえば、休憩時間に教室の扉を開けて、一人一人部屋を出て行くのもいいのですが、
たくさんの人が部屋を出て行くなら誰かが扉にストッパーを差し込んで、扉を開けっ放しに
して人が通りやすくするという心遣いがあってもいいですね。」

と、ここまで説明しますと受講生から質問が飛んできました。
「足立さん、扉は閉めるためにあるのではありませんか？」

まったくもって、いい質問が飛び出しました。待ってましたとばかりに私は続けます。：
「そうですね。でもこういった大勢の人が出入りするときにはストッパーをかけて
おいたほうが通りやすいですね。さらに、休憩が終わって入室するときには、
全体を見回して自分が最後に入室していると思えば、ストッパーを抜いて、扉を閉めると言うのも
心遣いですね。場の空気を読むと言うのはこういった周りの状況を把握すると言うことでは
ないでしょうか」

受講生「・・・・分かりました」

こんなふうに、研修では今起こっている目の前のことを題材に取り上げることが
一番分かりやすいのだと痛感しています。