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5☆s 講師ブログ

生まれ月で学力に差がつく?(1)

自分が数学のできない“ド文系”の人間だと自覚しているので、少しでも物事を科学的に見る癖をつけようと日頃から意識しています。
ですので、「占い」の類いには全く興味がありません。

特に「星占い」はもってのほか。
同じ月に生まれた人間が、全員同じ運命を辿るなんてことあるはずがありません。
そもそも、星占いの根拠となっているデータは存在するのでしょうか。
あったら是非提示してもらいたいものです。

ところが、生まれ月別の様々なデータを見ていると、かなり不思議な相関関係が浮かび上がってきます。
まずは「病気」。
出典は、東京大学教授で脳科学者の池谷裕二の著書『脳はみんな病んでいる』です。

コロンビア大学が180万人近くの電子カルテを調査したところ、1,686種類の病気のうち3%にあたる55の疾患について、生まれ月との間に統計的関係が認められたというのです。
例えば10月と11月生まれの人は、ADHDや1型糖尿病などの自己免疫疾患が多いそうです。

考えられる原因は寒さのため外出の機会が減り、日に当たらなくなったことでビタミンDが作られなくなり、カルシウム不足に陥るからではないかというものです。
でも、これはあくまで仮説にすぎません。

他に11月生まれはウイルス感染に弱いというデータもあるそうですが、そうなるとコロナが心配になりますよね。
春先の3、4、5月生まれは、高血圧や心不全が多くなります。

夏の8、9月生まれは喘息とアトピー。
特に小児喘息は1.6倍に増えますが、これはダニや花粉が多いため免疫系が感作されるからではないかと考えられます。

さらに、8、9月生まれの女性は生涯の出産が少ないというデータもあります。
ちなみに、生涯排卵可能な卵子の数は生まれた時点で決まっているそうですが、はたして季節が関係するのかどうかはまではわかっていません。
プロスポーツ選手は4月生まれが多いというデータは、何となく納得できますよね。
だって小学生の頃から、4月生まれの子どもは早生まれの子に比べて体格差がありますから。

現に3月生まれのプロ野球選手は、4月生まれの半数ほどしかいません、
これはプロサッカー選手も同じ。

気になるのは、10月生まれの人は半年ほど長生きするというデータです。
季節が北半球とは逆になる南半球のオーストラリアでは、10月生まれの人はしっかり短命になっているといいますから結構説得力があります。

次は「性格」。

同じく池谷の『寝る脳は風邪をひかない』からです。

心理学ではかなり有名な、「最後通牒ゲーム」というのがあります。
これはお金を二人で山分けするゲームですが、分割の割合を提案する権利を持つのは相手だけ。
でも、こちらが提案にOKしなければ両者ともお金がもらえません。

つまり、こちらがOKした時だけ両者揃ってお金がもらえるというルールなので、自分の利益ばかりを優先する相手に罰を与えたければ、相手の提案にOKを出さなければいいだけの話です。
相手が有利でもOKするギリギリのラインは、通常は相手7、自分3の割合。

ところが、時々「不公平は絶対に許さない」というタイプの人がいて、7対3の提案でもOKを出しません。
普通に考えれば、もらえるのが3割でも十分お得なはずのに、自分の利益を失ってでも相手を懲らしめたいという所謂「義憤」を感じる性格の人です。

この「不公平を許さない」性格は、ある程度伝的に決まってしまうことがわかっています。

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