株式会社ファイブスターズ アカデミー

NHKの朝の連続ドラマはめったに見ることがありません。
なぜなら、新人の女性ヒロインの稚拙な演技とありきたりな筋が面白くないと感じていましたので。しかし、今やっている「どんと晴れ」をこのお盆時期に、少し見ることがありました。あれほど毛嫌いしていた朝ドラですが、なんだか面白くて見続けています。

どうしてなのか？と考えてみると、主人公の新人の女優の周りを固めている脇役が実力派の俳優陣だからだと気づきました。その確かな演技でドラマ全体がすごく引き締まっているのです。
あんな大女優がこんな役でもったいない！と感じるくらいの贅沢な配役ですが、反対に「実力のある俳優だからこそ、どんな役でもその短い出番でしっかりと役が演じられるんだ！」ということですね。

長年培われた「実力」というのは、どんな場面でもにじみ出てくるというのは、実は、研修講師も同じことが言えます。

研修講師には講師歴が長い人、短い人など様々ですが、では、ベテラン講師はどこが違うのか？となると、決定的なのは短い時間でどれだけ受講者を巻き込めるかということです。つまりは研修開始時の「つかみ」なのです。

「つかみは３分」と言われるほどに、研修開始の３分で講師の実力の程が受講者には見えてしまいます。その３分にはそれまでの全ての経験が凝縮してにじみ出てくるからです。

そう考えると「実力」というのは自分で評価するものでなく、他人に評価されるものですから、これはまた厳しい話になります。
なぜなら「今までどう生きてきたか？」が問われるのですし、それは「流した血の涙の量」に比例しているということですから･･･

実際にあっても自分には見えない本当の力、それが「実力」
あな、おそろしや！