株式会社ファイブスターズ アカデミー

皆様、まっかな・・・と頭につくとどのような言葉を思い浮かべますか？
まっかな太陽、まっかな夕焼け、まっかに燃える焚き火、まっかな絨毯・・・
いろいろ出てきますね。

でも「まっかなウソ」というのもあります。
そうなんです。私生まれてン十年になりますが、最近この「まっかなウソ」に初めて遭遇したのです。
稀有な体験ですので、コミュニケーションを専門とするものとしてその体験談をお話します。

私の周りには色々な人がいらっしゃいます。基本的に研修講師をしていますので
一般の方が出会うより多くの人たちと、そして色々な境遇の方たちとの出会いがあるというのは
当然ですが、それにしても・・・

ここ数年親しくお付き合いをしていたのですが、しかし、今回、あることでその人が
今までに私に話をしていたこと全てが「まっかなウソ」であることが判明しました。
ただ一点ウソでなかったのはその人の「お子様に関しての情報」だけでした。

自分に関することは「シロ」を「クロ」と言い続けていて、
自分をゴテゴテのウソで塗り固めていたということです。
そこまで「まっかなウソ」をつくこと自体、自分の人生では考えられないことでしたので、
すっかりそれを信じて、誠心誠意お付き合いをしてきたですが・・・
ですから、すべてが「まっかっかのウソ」とわかった時点で、
それこそ、腰を抜かさんばかりにびっくりしました。

最初の感情は「驚愕」です。	・・・「怒り」ではないのです。実際の話。あまりに大ウソ過ぎて、びっくりするだけでした！
次に感じた感情は「あきらめ」です。	・・・そういったウソにだまされた自分が悪いのだということです。
次には「憐れみ」です。	・・・そこまでまっかなウソで塗り固めて「ええかっこしいの虚像の自分」でしか私と対峙できなかったその人に「一種の憐れみ」すら今は感じています。
そして「無」です。	・・・どんな人間関係をその間構築しようが、まっかなウソの上に構築された人間関係は一瞬にして消え去るということです。つまり、なんの感情も今は「持ち得ない」のです。「悲しい」とか「くやしい」とか「てやんでぇ！」とかそういった感情すら馬鹿馬鹿しくて沸いてこないと言うことです。

　　　　
親しい「人」であった人がいまや、「友人」から「遊人」へそして、「幽人」となって、
私の目の前から、そして、心の中からきれいさっぱり消え去りました。
これがその人に対する「まっかなウソ」の罪と罰だと感じています。

少なくとも、自分は人からこのように
「存在を抹消されるような付き合い方だけはしたくない」
と正直思いました。

これが「まっかなウソ」を体験して学んだことです。
世の中色々な人がいるとは言え・・・まったく参りました・・・
しかし、いい勉強もできました。