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5☆s 講師ブログ

叱れない管理職(2)

相手の顔色を窺うことに長けた人が管理職になると、一体どういう行動をとるでしょうか。

自分を前面に押し出したりはしないので、上司から煙たがられることはありませんが、反面頼りにされる場面もそれほど多くありません。

最大の問題は、部下に対する態度です。

部下から嫌われたくないのです。
部下からも「いい人」と評価されたいのです。
だから、部下を叱ることができません。

トリンプ・インターナショナル・ジャパンで19期連続増収増益を達成した吉越浩一郎は、「いい人」というのは“無能な上司の代名詞”であると断言します。

上司にとって大切なことは、部下から好かれることではありません。

「信頼される」ことです。

信頼されるためには、「部下に結果を出させる」ことが一番だと吉越は言います。

「叱る」ことなく部下が結果を出せるならそれがベストですが、現実はそんなに甘くはありません。

もちろん「怒る」行動をとってしまうと、部下が萎縮してますます結果が出にくくなります。

結果を出させることに対して、上司は厳しくあるべきです。

正確に言うと、部下という「人」に対して厳しくあたるのではなく、結果を出すための「プロセス」に対して厳しくあれということです。

「優しい」管理職というのは、往々にしてただ単に部下に「甘い」だけということが多いもの。

余裕のないギリギリの状況下でも、部下のメンタル面にキチンと配慮できるのが真に「優しい」管理職です。

吉越は、部下を育てるのは上司ではなく仕事であると主張します。

〇〇さんの部下だったという事実が、仕事に対する自信になるわけではありません。

△△の仕事で結果を出したという事実だけが、その人の自信となるのです。
そして、仕事で結果を出した時にこそ、部下は大きく成長するのです。

「部下を育成するために」と考えると漠然となりがちですが、「部下が今担当している仕事で結果を出すために」と考えると、自然に打つべき手が見えてきませんか。

部下に結果を出させるためにも「叱る」ことは絶対に必要な指導なのです。

「叱る」という言葉が誤解を招きやすいなら、いっそのこと「理詰めで諭す」と言い換えても構いません。

どうです?

これなら出来そうですか。

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