株式会社ファイブスターズ アカデミー

まずはお気軽に
お問い合わせください。

03-6812-9618

5☆s 講師ブログ

姿勢反響

前回、相手との共通点をつくる、A-B-Xモデルについてお話しました。
そして、「オウム返し」によって、「言葉」を共通にするテクニックを紹介しました。

今回は、その上級編で、「姿勢」を共通にするテクニックです。

親しい者同士が向き合っておしゃべりしていると、
お互いの姿勢がまるで鏡に映したように反響し合います。

これを最初に見つけたのは、動物行動学者のデズモンド・モリスです。
あの名著「裸のサル」を書いた学者として、
動物行動学の世界では知らない人がいないほどの超有名人です。

これを逆に考え、アメリカの心理学者がこんなことを研究しました。
親しくない者同士がおしゃべりするとき、一方がこっそり相手の姿勢を真似たとしたら、
親しくなってしまうのか?

まず心理カウンセラーを二人用意して、それぞれ同じクライアントにカウンセリングをしてもらいます。
二人のカウセリングの力量はほぼ同じです。

しかし、Aというカウンセラーは相手がどういう姿勢をとろうが一切姿勢は変えません。
一方Bは、相手に気づかれないように、こっそり姿勢を真似ます。

もし相手が右手で頬杖をついたら、Bは左手で頬杖をつきます。
まるで鏡に映っているかのように姿勢を反響させていくのです。

そして、両方のカウンセリングが終わったら、クライアントにこう質問します。
今後もカウンセリングを継続していくに当たり、A、Bどちらのカウンセラーを希望しますか?

すると、圧倒的にBを指名する人が多かったのです。
もちろん、姿勢を真似されていることは、本人はまったく気づいていません。

しかし、潜在意識の中で、共通の姿勢の人に親近感を抱いていたのです。
では、実際にこのテクニックを駆使するにあたり、どのくらいのタイミングでやったらいいのでしょうか。
モリスは、1/48秒以内に姿勢は同期すると言っています。

つまり、相手が姿勢を変えたら、すぐに真似してください。
私の経験から言うと、結構露骨にやってもほとんど気づかれません。
ただし、スムーズにお願いしますね。
あまりにぎこちなく不自然だと、不審者と思われてしまいますから。

初めての方へ研修を探す講師紹介よくある質問会社案内お知らせお問い合わせサイトのご利用について個人情報保護方針

© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.