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5☆s 講師ブログ

需要拡大策 その1

需要拡大策には二つあるといいましたが、今回はその一つ目をお話しします。

ただその前に、需要についての理解を深めましょう。
需要を構成する要素は二つあります。
それは、「消費」と「投資」です。

よって、需要を拡大するには、「消費を拡大する」方法と、「投資を拡大する方法」があります。
今回は、「投資を拡大する」方法についてお話しましす。

ところで、「投資」もまた二つに分けられます。
それは誰がお金を出すかによって分かれます。

民間企業などがお金を出すのが、民間投資です。
主に、新製品生産のために新しい工場を建てたり、新しい機械を導入することです。

一方、政府がお金を出すのが、政府支出です。
国や地方自治体が橋を架けたり、道路を作ったりすることです。
いわゆる公共事業のことを言います。

さて、いよいよ「投資」の拡大策に関する説明です。
まず、民間投資を拡大することは、かなり難しいということはわかりますよね。
不景気の時に、新工場を建てる企業はあまりありませんから。

残るは政府支出、いわゆる「公共投資」です。
つまり、橋や道路や公民館をバンバン作ることです。

民間企業は経営が厳しい状況なので、建物建設の発注は出せませんが、
政府が公共工事を発注することによって、 様々な民間企業の売り上げはアップします。
そして、民間企業が潤えば、やがて新工場建設の話も出てくるでしょう。

つまり、公共事業が、民間企業の事業の呼び水となることを期待しているのです。
一般にはケインズ経済学というと、これを指します。

バブル崩壊以降、何回もこの方策が取られました。
小渕内閣も、麻生内閣もこれがメイン政策でした。
というより、歴代の自民党の景気刺激策は、すべてこれだと言っても過言ではありません。
そしてその財源となったのは、赤字国債です。

今日、財政が厳しいことの原因は、このことの影響が大きいのです。
ですので、この方法は現在は採用しにくいですよね。

そこでもう一つの、金融政策の出番がくるのです。
これは、需要のもう一方の構成要素である「消費」に働きかける政策です。

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