株式会社ファイブスターズ アカデミー

５年前、このブログは経済の話でスタートしました。
それが途中から遺伝子の話となり、やがて脳関連、そして最近は地球温暖化について論じてきました。
しかし、５年たっても一向に景気はよくなりません。

５年前に私は、非常にシンプルな経済対策を提示しました。
すなわち、インフレターゲット論です。
もしこれが実行されていれば、日本はデフレから脱却し、景気は劇的に回復していたはずです。

先日、日銀はインフレ率１％を目指すと発表しましたが、あまりに遅すぎます。
しかも、デフレに陥っていない国のほとんどが２～３％を目標としているのに、
深刻なデフレが１０年以上も続いている日本が、たったの１％とは・・・・・
本当にあきれてモノも言えないとはこのことです。

昨年は東日本の大震災があり、行方不明者も合計すると２万人の犠牲者を出してしまいました。
しかし、毎年この大震災に匹敵するか、あるいはそれ以上の災害が起こっています。

それは自殺です。
日本経済がデフレになってから、毎年３万人以上の人が自殺しています。
もちろんそのすべてが経済的理由によるものではありませんが、
もし経済が上向けば、かなりの命を救うことができるはずです。

日本の失業率は４％台と発表されていますが、これは潜在失業者を含まない数字です。
潜在失業者とは、仕事につくことを諦めてしまって職探しをしていない人です。
２０１１年の総務省の発表では、４６９万人もいるそうです。
これを含めると、失業率はなんと１１％台に達します。

これは、デフレのもたらした未曾有の大惨事です。

今年は、これ以上貴重な命を犠牲にしないためにも、経済について論じていきたいと思っています。
なぜなら、大震災は天災ですが、デフレによる自殺者の急増は明らかに人災だからです。