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5☆s 講師ブログ

頭のよくなる薬

以前、カフェイン(トリメチルキサンチン)で頭が良くなるという話をしました。
いや、正確に言うと、頭が良くなるというよりは、頭の回転にブレーキをかけている
ブレーキそのものの働きを悪くするため、脳の暴走に歯止めがかからないのでしたね。

また、もし頭がよくなる薬が開発されたら、脳の記憶のメカニズムに最初に関与する
アデニル酸シクラーゼに関係するものであろうとも書きました。

さて今回のお話は、残念ながらその薬が開発されたという朗報ではありません。
アメリカでとったアンケートのお話です。

ネイチャーという権威ある科学雑誌を定期購読している研究者に対して、
「あなたが頭をよくするために飲んでいる薬は?」と質問をしてみました。

驚くべきことに、アメリカではかなりの研究者が何らかの薬を飲んでいました。

まず、3位から行きましょう。
βブロッカーです。
これは降圧剤ですので、高血圧の人のための薬です。
心拍を抑制する働きがありますので、気持ちが落ち着くからでしょうか。
最近では、PTSDの治療にも用いられているそうです。

2位はプロヒジルという薬です。
これは眠気をなくす薬として有名で、長距離トラックの運転手などが
よく飲んでいるそうです。

1位はリタリンという薬です。
アメリカでは、大学生が勉強に集中するためによく飲んでいるという
結構ポピュラーな薬です。

しかし、この薬、アンフェタミンと大変よく似た構造なのです。
アンフェタミンとは、覚せい剤のことです。

アメリカでは、このような薬が簡単に手に入ることも驚きですが、
頭を良くする薬と、ダメにする薬の構造が、ほぼ隣り合わせなのも不思議な感じがします。

しかし、いくら頭が良くなると言っても、副作用もよくわかっていない上、
覚せい剤のそっくりさんだなんて、とてもじゃないけど試す勇気はありませんよね。
あ、言い忘れましたが、日本ではキチンとした医師の処方箋がなければ手に入りません。

次回は、もっと簡単に頭を良くする方法を紹介しましょう。

参考文献:石浦章一「30日で夢をかなえる脳」(幻冬舎)

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