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5☆s 講師ブログ

さかさメガネ

このシリーズで何回もお話ししましたが、私たちの脳の中に結ばれている映像と
実際に私たちの網膜に映し出されている映像は違っています。

テレビ局でいうと、スタジオのカメラがとらえている映像を編集部が少しいじって、
素材のものとはちょっと異なる映像が、家庭のテレビに放映されている状態なのです。

脳科学では大変有名な、「さかさメガネ」を例にして解説しましょう。
さかさメガネというものをかけると、天地がひっくり返って見えます。

つまり、地面は上に、空は下に見えます。
道行く人は逆立ちして歩いています。

こんなメガネをかけて生活することはさぞ大変と思いきや、
一週間程度で完全に慣れてしまうそうです。

いや、慣れてしまうという表現は正しくありません。
正確に言うと、天地がもとに戻るのだそうです。
つまり、脳の編集部が、天地をもとに戻してしまうのです。

何も驚くことはありせん。
そもそも、さかさメガネをかけていない私たちの網膜には、映像はひっくり返って映っています。
小学校の理科の時間に、レンズのこと習いましたよね。
普段から、私たちの脳はこれくらいの編集をしてくれているのです。

私たちの脳には、世界の基準が変わっても、それに柔軟に対応できるだけの
可塑性が備わっているのです。

では、こんなメガネがあったらどうでしょう。
「赤」が「緑」に見え、「緑」が「赤」に見えるメガネです。
たとえば、焼き肉を食べに行って上カルビを注文したら、緑色の肉が運ばれてきます。
とてもじゃないけど食欲なくなりますよね。

でも大丈夫。
そのうち、ちゃんと緑は赤に見えるようになるそうです。

竹内薫、茂木健一郎共著「脳のカラクリ」(新潮社)に、その理由が書いてありました。
「目の前に物理的には紫の波長の光がなくても、人間の脳は紫を見ることがあります」

ほら、色つきの夢って見たことありませんか?
あれこそ、脳の編集部のしわざなのです。

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