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5☆s 講師ブログ

日銀総裁(2)

それでは、日銀総裁としては一体だれが相応しかったのでしょうか?

最近の日銀の審議委員の中で、もっとも見識が高かったのはまちがいなく中原伸之氏でしょう。

彼の提案は、いつもいつも反対多数で否決されていました。
しかし、その3カ月後、6カ月後には、ほとんどすべて可決に変わっていたのです。
これは、彼に先見の明があったというより、むしろ他の委員の不明を指摘するべきでしょう。

私はいつも、『正しいか正しくないかは歴史が判定をくだす』と言ってきましたが、3カ月や6カ月は歴史とは言いません。
ただ単に、他の委員の見識が低すぎただけです。
中原氏の著書をみても、時折植田和男氏が賛成票を投じるだけで、あとはほとんど孤立無援だったようです。

私が特に問題にしたいのは、このような審議委員の判断の誤りについて、誰も責任を論じないことです。
審議委員の判断は、ある意味で日本の経済の行方を決定するほど重要なことです。
だから、日銀の総裁と言えば、かつては総理大臣よりも高給をとっていたポストだったのです。

日銀のHP上で、議論の様子は一部公開されています。
しかし、もし彼らの決定が誤ったために日本の経済が悪化し、その結果として大量の自殺者が出た場合、彼らはどのような責任をとるのでしょうか。
また、そのような事態の深刻さを考慮にいれた上で、委員を引き受けているのでしょうか。

極論すれば、日銀総裁なんて誰でもいいのです。
誰でもいいから、そのような「覚悟」をもった人が任に当たってほしいと思っています。
「そんなことで責任を問われるのならイヤだ」というなら、それで結構。
そんな人はすぐに委員を辞してください。

なぜなら、中途半端な気持ちでは当たれないほどの重責だからです。

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