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5☆s 講師ブログ

ISバランス

前回の、「貿易黒字は喜ばしいことか?」 という問いかけを少し検討してみましょう。
マクロ経済学のテキストの最初の1ページに書いてあることですが、「ISバランス」について解説しますね。

一般に、私たちが銀行に預けた預金には、利息がついて戻ってきます。
銀行では、預かったお金を金庫にしまっておくだけでは利息が生まれませんから、それを運用しようとします。
その運用とは、今までは企業に貸し付けることが中心でした。

企業は、借りたお金に利子をつけて返済してくれるので、それで預金者への利息の支払いができるのです。

ところが、バブル崩壊後ちょっと困ったことが起こりました。
企業の借金があまりに膨らんでしまったため、なんと企業は銀行に対して借金を返し始めたのです。
そのため、銀行では貸付先が見つからない、行き場のないお金が金庫に溜まってしまいました。
この状態を『ISパランスが崩れている』といいます。

ISバランスとは、おおまかに言えば貯蓄額と、貸付額のパランスのことです。
Iはインベストメント(投資)で、Sはセイピング(貯蓄)のことです。
上の場合は、貯蓄が投資より多いので『貯蓄超過』といいます。

もし、みんながせっせと貯蓄した金額のほとんどが、企業の設備投資などに使われていれば経済はうまくまわっているといえます。
では、このように『貯蓄超過』の状態では、一体どのようなことが起こるのでしょうか。

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