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5☆s 講師ブログ

ノブレス・オブリージュ(2)

イギリス軍では、有名大学出身の貴族ほど、最前線で命懸けの戦闘を繰り広げましたが、日本はどうでしょう。
悪名高き「インパール作戦」の牟田口中将は、最前線から400kmも離れた快適な避暑地で指揮を執り、5万人以上の兵士を戦死させました。

でも、400kmはまだいい方で、日本軍が惨敗を続けた太平洋諸島の攻防戦の作戦は、大本営の参謀たちが、遠く離れた東京の九段で立てていたのです。
太平洋戦争は、軍部が暴走したために引き起こされたと言われていますが、軍部の中枢は大本営。
大本営は、参謀本部と軍令部の、それぞれの作戦部に所属するメンバーで構成され、全員が陸軍大学校や海軍大学校の卒業成績が5番以内という超優秀な頭脳の持ち主でした。

大本営の参謀たちは、危険な最前線に立つことは絶対にありません。
だからこそ、あれほどまでに無謀な作戦を思いついたとも言えましょう。
しかも、たとえ作戦が失敗したとしても、「エリート」なので責任を問われることはありませんでした。

こうなると、もはやサル以下、いや鳥以下です。
日本には、「ノブレス・オブリージュ」という概念自体が存在しないのでしょう。

そう言えば、一時期流行った「上級国民」という言葉には、偉い人はその分罰が軽くなるというニュアンスが含まれているようにも思えます。

開高健は行きつけの赤坂のバーに行くと、決まって「ノブレス・オブリージュ」というプレートが張られている席に座りました。
プレートの下部には、「位高ければ役多し」と作家の訳が彫られていました。
開高のお気に入りの席でしたが、後年彼は「役多しより、役重しとすべきやったな」と漏らしたそうです。
もしかしたら、開高はその席に座ることで自分自身を戒めていたのかもしれません。

あなたの会社でも、目には見えませんが、全ての役職者の席にこのプレートが掲げられています。
だから、その椅子に座る時には、もし不祥事が起きたら自分はどう責任を取るべきか、心の中であなた自身の基準をあらかじめ決めてから座ることです。
特にコンプライアンス違反に関して言えば、それを考えることが最大の防止策になる場合もあるのですから。

マス・メディアやSNSで世間の風速を観測してから、身の処し方を検討するなどというのは恥ずべき行為です。
もしもあなたが管理職なら、進んで列の端に立つくらいの覚悟は最低でも持っておくべきでしょう。
少なくとも、弱い者を外側の列に押し出すような、みっともない真似だけは絶対にしないことです。

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