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5☆s 講師ブログ

鴇田駿河

メーカーにとって、製品の不具合によるリコールはとても深刻な問題です。
何百回テストを繰り返しても、想定外の不具合が起きる可能性をゼロにすることはできません。

しかし、最近問題となっている企業不祥事は、明らかに違法であることを認識しながら手を染めてしまうケースです。

特に東芝のように、決算に直接影響する数字が正しくないという事態は、きわめて重大な問題を引き起こします。

かつての山一證券ほどではないにしても、決算数字が信用できないというのは、資本主義社会の根幹を揺るがすことに繋がります。
投資家に正しい数字が開示されないと、株式市場そのものの信頼性が損なわれるからです。

めったに動かない証券取引等監視委員会が、今回ばかりは珍しく告発すべきという姿勢をみせていますが、
肝心の地検は例の厚労省の事件以来すっかり及び腰。

このような不正をしても法に問われないとなると、お手盛り決算が横行する懸念が高まります。

この事件に関与した人たちにとっては、会社の存続よりも自分の保身の方が優先事項だったのでしょう。

でも、サラリーマンならば誰でも、多かれ少なかれ難しい局面に立たされた経験があるはずです。

仙台藩の鴇田駿河は、実に計数に明るい男でした。

天才的な手腕で藩の財政を切り盛りし、伊達政宗の子、伊達忠宗に側近として仕えます。

ところがこの男、単なるイエスマンではありませんでした。

あるとき、藩主の忠宗が命じます。
「後進に財政の極意を伝授せよ」

しかし、なぜか鴇田は一向に教えようとしません。

しびれを切らした忠宗が「なぜ教えぬ」と問い詰めます。

すると、
「財政の極意は一つのみ。
それを伝授するゆえ殿も家老も皆に聞いてもらいたい」
との答え。

忠宗は早速一同を集めました。

一言も聞き漏らすまいと全員が耳を澄ます中、鴇田は強い口調でこう言い放ちます。

「財政の極意はただひとつ。

大名の勝手な欲に従わぬことのみ」

なんと鴇田は、わざわざ大勢を集めておいて、その面前で藩主に大恥をかかせたのです。

もし忠宗が寛大な態度を示さなかったら、間違いなく切腹ものです。

鴇田の頭の中には「保身」という二文字など全くなかったのです。

あったのは、藩を末永く繁栄させたいという思いだけ。
そのためには、自分の命さえ惜しくなかったのです。

従業員に「コンプライアンス」を徹底している会社は数多くありますが、
「コンプライアンス」がうるさく言われ始めたのは、2001年に粉飾決算が明らかとなったエンロン事件がきっかけです。

そうです。
そもそも「コンプライアンス」とは、従業員ではなく経営陣が法を守ることを謳ったのが始まりなのです。

もし、経営陣のコンプライアンスが機能していなければ、従業員が上層部に意見を具申するしかありません。
しかし、現実問題としてこれにはかなりの勇気が要りますよね。

とは言っても、人事や出世のことを気にして流れに身を任せていると、今度は会社そのものがなくなってしまう可能性も出てきます。

ここはひとつ、会社の存続のために、正論で突っ張ってみませんか。
少なくとも、その事で切腹させられるような時代ではないのですから。

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