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5☆s 講師ブログ

ぜロ金利でも高利回り!?

消費税率を上げなくても、消費税収入を増やす方法があります。
それは、インフレにすればいいのです。
そのメカニズムをお話しする前に、金利についての基礎知識を学びましょう。

経済学では、お金の遣い道は2通りしかないと考えます。
「消費」と「貯蓄」です。
ここでいう「貯蓄」とは「消費」以外のものを言いますので、
現金をそのままタンス預金するのも、貯蓄の一種とみなします。

消費が縮小しているということは、貯蓄が増えていることに他なりません。
なぜ、貯蓄が増えているのでしょう。
それは、デフレだからです。

ここまで聞いて、「おかしい」と思った人もいるでしょう。
というのは、デフレになると銀行の金利は非常に低くなるため
ほとんど利子がつかない状態になります。

それなのに銀行に預金するなんて、バカバカしいですよね。
つまり、あえて貯蓄に励むなんておかしいという考え方です。

でも、デフレの時に預金するのは、決してバカバカしくはないのです。
というか、結構いい利回りになるのです。
「こんな低い金利なのに何がいい利回りだ!」とお怒りの声が聞こえてきそうですが、
今からご説明いたします。

経済学では、金利には2種類あると考えます。
「名目金利」と「実質金利」です。

今、日本の金利が1%で、アメリカが3%だとしましょう。
これは「名目金利」です。
どちらが高いですか?
当然アメリカですよね。
でも、アメリカに住んでる人が、本当にトクしているかというと話は別です。

なぜなら、インフレ率も関係してくるからです。
インフレ率が高ければ、預金しても実際は目減りしますよね。
この目減り分を差し引いたのが、「実質金利」です。

今、アメリカのインフレ率が2%、日本は逆に1%のデフレだとしましょう。
1%のデフレということは、インフレ率でいうと、マイナス1%と言うことになります。

実質金利を計算してみましょう。

アメリカは、3%-2%=1%
日本は、1%-(-1%)=2%

いかがですか?
日本の方が実質金利は高いですよね。
ゼロ金利でも高利回りというのは、デフレ経済のことです。

日本では、デフレのため、モノの値段がどんどん下がり続けます。
そのため、私たちは、もう少しガマンして待っていれば、もっと値段が下がるのを知っています。
つまり、タンス預金であっても、実質的に金利がついていることになります。

この買い控え行動が、消費を縮小させるのです。
ですので、デフレの時は消費税収入は下がり、インフレの時は消費税収入は上がります。

消費税率をアップして、わざわざ日本経済を奈落のどん底に突き落としたりしなくても、
インフレにすればいいだけの話です。

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