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5☆s 講師ブログ

富はどこへ行った?

アメリカの景気が、サブプライムローンの問題をきっかけに大きく後退しました。

アメリカの旺盛な消費意欲は、これまで世界経済を引っ張ってきたのです。
アメリカ人の多くが、多大な借金をしてまで消費に明け暮れてきたことに対して、「無責任」だと指摘する人もいます。

しかし、彼らの消費スタイルのおかげで、その恩恵に預かってきたのは世界中の人々なのです。

日本だって例外ではありません。
そもそもここ数年続いた好景気は、輸出産業が牽引したものでした。
おかげで、日本の大企業の多くが、史上最高利益を毎年更新するという、バブル期にもなかった事態となったのです。
残念ながら、私たちにはそのような実感は全くありませんが・・・・
もし、アメリカ人が「無責任」な消費をしなかったら、日本の景気は相変わらず低迷していたことでしょう。

アメリカに製品を輸出することで、日本は豊かになりました。
言い換えると、アメリカの富が日本に移転したともいえます。

では、その移転した富はどうなったのでしょうか。
その多くは、金持ちの預金残高を増やすことに貢献しました。
これはひとえに、金持ち優遇税制のおかげです。

この富が消費に向かえばいいのですが、そのまま預金として塩漬けにされると、景気には何の貢献もしません。
需要の4番バッターは「個人消費」です。
個人消費が上向かない限り、本当の好景気は訪れません。

格差問題解消のためにも、税制はかつてのようにもっと累進性を強めるべきです。
つまり金持ち優遇税制をやめて、所得の低い人々に対して補償をすべきです。
これははっきり言うと「バラ撒き」そのものです。

バラマキでもいいのです。
バラ撒かれた側の人が、それを消費に回せば景気はかならず良くなります。
限られた富裕層が日本の富の大半を独占し、そしてそれを塩漬けにしているから消費が好転しないのです。

サブプライム・ローンの問題に関して言えば、その影響がもっとも少なかったのは日本です。
そうです。
いよいよ日本の出番なのです。

日本が旺盛な消費意欲を発揮して、世界経済を引っ張っていく番なのです。
それだけではありません。
最近、危機に陥ったアメリカの金融機関に対して、日本の企業が出資するという報道もなされました。
今回のサブプライム・ローン問題に限って言えば、もっとも傷の浅いのは日本なのです。

もう一度よく考えてみてください。

一部の人たちが圧倒的な富を独占しています。
一方では多くの人々が欲しいものを我慢しながら1円でも安いものを探し、上がらない給料を嘆きながらも貯蓄に励み、夜中にこっそり預金通帳を開いてはため息をついている。

たしかに幸せとは、モノだけで満たされるものではありません。
しかし、このような状態は、国民の多くが幸福な状態Iにあるとは決して言えないと私は思うのですが・・・

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