株式会社ファイブスターズ アカデミー

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村上 徹

日本の学会でも

CO2削減による地球温暖化防止に関しては、アメリカの科学者が否定的な態度であることは話しましたが、日本ではどうでしょうか。これが意外にも冷静なのです。2008年5月、地球惑星科学連合学会で「21世紀は温暖化なのか、寒冷化なのか」という特別セッションが開かれました。この学会は、地球に関する47の学会が共催する国内最大の学会です。そこで参加者にアンケートを実施したところ、一方的に「温暖化する」と答えたのはわずか1割でした。反対に「寒冷化する」という回答は2割。残りは「わからない」というものでした。いかがですか?100年後に気温が上がっているのか、下がっているのか、専門家でさえこれほど意見が分かれて…

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温暖化反対の方が少数派?

日本では、「地球温暖化防止」といえば誰でも大賛成ですが、海外ではかなり違います。最近では、オーストラリア、フランス、アメリカ、カナダの先進4カ国で温暖化防止法案が相次いで否決されています。日本と違ってクライメートゲート事件がキチンと報道された海外では、CO2犯人説を信じている人の方が少数派なのです。ですので、海外ではCO2に関しては、排出権取引という経済ビジネス、つまり一種のマネーゲームのネタとして捉えられています。人類の未来のためになどという崇高な、というより悪く言えば「おめでたい」考えは日本特有のものです。これらの国は、科学的根拠の薄弱なCO2削減に走れば、自国の経済活動に重大な悪影響を及…

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米国科学アカデミー

アメリカでは京都議定書は批准されませんでした。そのことについては、アメリカの産業界のエゴが原因であるかのように日本では報道されていますが、事実はまったく違います。というのは、科学者がCO2犯人説に疑問を持っているからです。1998年、当時米国科学アカデミー会長だったフレデリック・サイツが、京都議定書の批准を阻止しようと署名運動を始めました。彼の考えはこうです。「CO2が地球温暖化をもたらしているという科学的根拠はない」。そればかりか、サイツは、「CO2の増加はむしろ動植物の生育環境によい効果をもたらす」とまで言い切ったのです。どうですか?以前私がブログで書いたことは個人的な感想ではないのです。…

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そもそも温暖化していない?

マンの「偽りのホッケースティック」以来、さまざまな学者が地球温暖化の調査を始めました。そして、今や地球温暖化は、小学生でも知っている一般常識と化したのですが、本当にそうなのでしょうか。こんなことを言うと、「気はたしかか?」と言われそうですが、今回はこの根本的な問題について、メスを入れてみたいと思いす。たしかに世界各地で観測される気温は結構上昇しています。しかし、気象衛星ノアで観測した結果では、世界の気温が急激に上昇しているという確かな証拠はないのです。これはどういうことでしょう。考えられることは、ただひとつ。観測地点だけが都市化の影響で気温上昇しているのではないか、ということです。日本では過去…

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科学者の信念

今の日本の大学がそうですが、CO2と地球温暖化に関する研究であれば、研究費を獲得することは比較的容易です。その手の研究を続けていれば研究費の心配は少ないし、大学内の地位も保全されます。しかも、今やこの問題はブームであり、ほとんど科学的根拠がないのにノーベル平和賞をもらったケースもあるのですから。しかし、スベンスマークは恵まれない環境にありながらも、自分の信念を貫き通し、世間常識に反する研究を続けました。彼の頭の中には、真実の追究ということしかなかったのでしょう。1998年になってようやく風向きが変わります。フリース・クリステンセンがデンマーク宇宙センターの所長になり、彼をスタッフとして迎え入れ…

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地下の物置が研究室

以前、地球温暖化の原因は太陽の黒点活動によるものであり、そのミッシンク・リンクの謎を解いたのがデンマークのスベンスマークであると書きました。しかし、彼が黒点活動に取り組んだとき、世はCO2という名の魔女狩りの真っ最中。真実を追い求める科学者の常として、彼は大変冷遇されました。もちろん公的な研究費などもらえるはずもなく、物置を片付けただけの薄暗い地下室で、地道な研究を続けざるを得なかったのです。さらに、世間の捜査方針に反するこの異端児に対して、学会は容赦ない誹謗中傷まで浴びせました。魔女狩りに熱心な社会というのは、「そもそも魔女は存在しない」などという根本的な問題提起に対しては、理屈以前に感情と…

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目玉商品の削除

前回お話したホッケースティックですが、古気候学の常識とは全く反していました。まず、900年間もの長い間、地球の平均気温がほぼ一定というのは考えられません。11世紀ごろは地球は温暖で、北極海は冬でも船が行き来していました。グリーンランドには人が住み着いていました。そもそもこの島の名前の由来は、緑の草原だったからです。その後気候は寒冷化に向かい、17世紀頃にはかなり冷え込みました。江戸時代に冷夏による飢饉が頻発したのもこの頃です。古気候学では、この頃を「小氷河期」と呼んでいます。しかし、マンらのグラフでは、そのような変化は一切見られません。疑問を抱いた人間が、このデータの根拠の開示を求めましたが、…

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偽りのホッケースティック

そもそも地球温暖化問題がどこから始まったか、今回はそれを遡ってみましょう。すべては、1991年にマサチューセッツ大学の古気候学者マイク・マンらが発表したあるグラフから始まります。彼らは樹木の年輪幅から推定したとして、過去1000年間の地球の平均気温のグラフを発表しました。これによると、約900年間は、ほぼ一定の気温が続きますが1900年ころから急激に上昇し、70~80度くらいの急カーブを描きます。その形から、「ホッケースティック」として一躍有名になりました。これをIPCCが第三次報告書に採用してから、温暖化抑制キャンペーンが始まったのです。次回は、そのグラフがまったくの偽りであったことについて…

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強まる宇宙線犯人説

スヴェンスマークの研究が発表されてからというもの、これを支持する報告が相次いでいます。カークビーは、過去1200年の銀河宇宙線の変化と、熱帯アンデス氷河の消長との相関を発表しましたが、細部にわたるまで見事に一致しているではありませんか。さらに、これにモーベリらがまとめた、過去1200年間の地球の平均気温グラフを重ねてみると、傾向はほぼ一致しています。一方、CO2の増減グラフを重ねみても、まったく相関関係はないように見えるのです。では、なぜにかくも簡単に我々は地球温暖化=CO2犯人説を信じてしまったのでしょうか。その謎を解明する前に、そもそも地球は本当に急激に温暖化しているのでしょうか。こんなこ…

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地球が寒冷化する?

以前このブログで、「地球温暖化の真犯人は太陽活動である」と書きました。今回はこのことを少し詳しくお話ししましょう。太陽活動説といのは、温暖化をもたらしているのは、CO2などのガスではなく、そもそも天体のもたらす影響ではないかという説です。太陽黒点活動と、北半球の気温変化には相関関係があるらしいということはわかっていましたが、そのメカニズムを証明する研究はありませんでした。特に、問題になったのは、衛星による観測では、黒点活動が活発化しても太陽から地球に流れ込む熱エネルギーはほとんど変わっていないというのです。これは、長い間「ミッシングリンク」として謎のままでした。つまり、太陽黒点活動と、温暖化を…

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