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5☆s 講師ブログ

自分勝手

研修講師としては、「今さら」な話なのですが…

最近、ファイブではネゴシエーション関連の研修を扱うことが
多いのです。どの企業でも、ちょっとした職場の説得場面に
手を焼いているのかもしれません。

通常なら、ケーススタディで「自分ならどうする?」を発表する
形になりますが、ファイブではさらに一工夫して、同じケースを
立場の違う二人それぞれに対応策を考えさせています。

これが、すごく面白いのです。

企画者として、当然到達地点を見据えて研修をしているのですが、
実際は想定以上に「人間の身勝手さ」が見え隠れして、会場が
大いに沸きます。

つまり、同じ状況(事実)でも、立場が違うと全く別の解釈に
なってしまうのです。

こんなことは当然分かってはいますが、これほどまでとは!という
結果も時には見られます。

例えば、「そうなんですよ」といった他人の言葉を、ある人は「NO」、
またある人は「自分に同調してOK」と受け取る。

交渉の場面では、普段ありえない解釈も起こりうるのだと分かります。
まさに、カラスを見て「白」と言う人と「赤」と言う人が出てくるの
ですから。さらに、この現象に拍車をかけているのが日本語という曖昧な
言葉なのです。

そういえば、1994年にノーベル文学賞を受賞された大江健三郎さんの
「あいまいな日本の私」という小説の題名も、かなり「曖昧だ」と
話題になりましたね。

はっきりと言わないことを「奥ゆかしさ」とする日本文化では、
交渉場面となると、その曖昧さ故に混乱をきたします。

ですから、他人に明確に話をするのが苦手な人が、この交渉演習で
一気に相手に押し切られ、説得させられるケースが見られます。

しかし、演習とはいえ、人間とはかくも「自分勝手な生き物だ」と
痛感させられます。

そういう私は…
子供を抱えていながら家庭を顧みず自分勝手に働き始め、
借金はどうにかなると自分勝手に会社を興し、
老後はどうにかなると、これまた自分勝手に生きていますので、
他人のことは言えません。

隣で夫が「一番自分勝手に生きているお前に言われたくない!」
とばかりに、私を見ています!??

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