株式会社ファイブスターズ アカデミー

昨日は久々に芸術鑑賞ということで日本画家、千住博画伯の「ハルカナル　アオイヒカリ」を
感じてきました。

日本画という伝統的な世界に身を置きながら、ニューヨークを拠点として、常に日本画の
古い枠にとらわれることなく新しいことに挑戦している彼の姿勢に以前から大変共感して
いましたので、今回はとても楽しみしていました。

蛍光塗料で壮大な滝の「水の流れ」を描いている彼の作品は、まさに暑い日の涼やかな
ひと時をプレゼントしてくれました。
しかし、私たち鑑賞する者は簡単に「水」といいますが、考えるに「流れている水」を描くの
はとても大変だと思うのです。

なぜならば、静物（花、山、風景など・・・）は事前にデッサンして、それから画を描き起こす
ことができますが、「流れている水」というのは、ビデオに撮ろうが、写真に取ろうが、その
瞬間、瞬間の様相を捉えることができないからです。全て作者の感性で「そのときの水の
流れ」を描くしかないということです。

是非、一度この水の画をご覧になることをお勧めいたします。人間の才能が無限である
ことを感じてまさに感動ものです。

私も日本画を習っていたものとして、千住博画伯の次なる挑戦を楽しみにしているのですが、
しかし、「挑戦者」というものは「常に挑戦者たるもの」なのですね。