株式会社ファイブスターズ アカデミー

まずはお気軽に
お問い合わせください。

03-6812-9618

5☆s 講師ブログ

マスメディアはこれでいいのか?(1)

2021年5月7日、当時の首相菅義偉は、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種推進大臣の河野太郎に対し、ワクチンの「1日当り100万回接種」を命じました。
過去のインフルエンザでの接種実績は最高60万回。

全マスメディアが、あまりにも現実離れした数字だと嘲笑しましたが、政府には目算がありました。

ワクチンを保管する冷凍庫は1万個用意してあります。
実験によって、1時間当たり30人に注射できることもわかっています。
ということは3時間やれば90人。
冷凍庫が1万個なので90万人。
掛け算さえできれば小学生でもできる計算です。

しかし、注射の打ち手が不足していました。
医師会は、忙しくて人の遣り繰りがつかないの一点張り。
そこで政府は「超法規的措置」を匂わせます。
なんと、歯科医師まで動員する方針を打ち出したのです。
普段から歯の治療で麻酔注射を打っているわけですから、これには何の問題もないはず。

このアナウンスメントは効果テキメンでした。
それまで、既得権益を守ることしか頭になかった医師会のスイッチが一瞬で切り替わったのです。
医師会にとっては、やろうと思えば簡単にできる話でした。

残された問題は、ワクチン数量の確保だけ。
これについても、菅は4月にアメリカに飛んだ際、バイデン大統領に直談判して、ファイザー社のワクチン5千万回分を確保する了解をすでに取り付けていました。

そんな官邸を、一丸となってサポートしたのが官僚たちでした。
各自治体がどんな支援を必要としているのか、手分けしてキメ細かなヒアリングを開始したのです。
このヒアリングを、現場にプレッシャーをかけるだけの「パワハラまがい」の行動と批判したメディアもありましたが、この記者は「人の命が懸っている時に何を優先すべきか」という基本的なことがわからない人なのでしょう。

無謀とも思えた100万回の接種命令は、実は極めて綿密な準備に裏打ちされたものだったのです。
成果はすぐに現れます。
6月には早くも110万回を達成。
7月にはなんと150万回に達します。
ワクチン2回接種率は、あっという間に欧米に追い付き、そして追い越しました。

しかし、それとは別の問題も待ち受けていました。
8月のオリンピック期間中にデルタ株が大流行したのです。
新規感染者がそれまで見たこともない勢いで急増し、8月下旬にはついに1日当たり2万5千人を突破。
その緊急事態の真っ只中の8月25日、首相は突然「灯りは見え始めている」と楽観的な発言をして周囲を驚かせます。

「正気とは思えない」と、マスメディアは総攻撃を開始します。
ところが、その直後に驚天動地の事態が起こります。

発言の翌日から、新規感染者のグラフが急降下し始めたのです。
それはあたかもジェットコースターのようでした。

予言的中です。
どんな占い師も為し得なかった偉業を、この無愛想で口下手な男がいともあっさりとやってのけたのです。
ワイドショーに飽きるほど出演して、視聴者の恐怖心を煽るだけ煽っていた「専門家」と称する医師や統計学者たちは、この時一体何をやっていたのでしょう?
ぜひ弁明を聞きたいものです。

実は、この発言にも明確な裏付けがありました。
菅は海外の知見からワクチンの効果を熟知していたので、接種さえ進めば必ず沈静化できると踏んでいたのです。
もちろん、感染を完全に予防できるわけではありませんが、重症化は防止できます。

21年1~3月の死亡率は2.4%ですが、ワクチン接種が進んだ4~6月は1.7%、7~9月には1.3%にまで低下しています。
なんと、ワクチンによって1万人以上の命が救われていたのです。

菅のワクチンに対する期待が確信へと変わったのは、オリンピックの警備に当たった警察官に関する報告を受けた時でした。
動員された警官は警視庁から約2,500人、地方の警察からの応援部隊が約1,200人。
警視庁の警官は全員ワクチン接種済みでしたが、地方の応援部隊は接種済みが約700人で、残りの約500人は未接種でした。

では、それぞれどのくらい感染したのか見てみましょう。
接種組の3,200人中、感染者はたったの3人。
一方の未接種組500人の方は119人。
一目瞭然ですよね。
これを受けて、パラリンピックでは地方からの応援警察官500人に関しては、ワクチン接種が条件となりました。
結果、感染者はゼロ。

ところが、マスメディアはこの事実を一切報道しませんでした。

完全に黙殺したのです。
それどころか、“ワクチン一本足打法”だと政府を徹底的にバカにしました。

首相の言葉が国民に届かないとかいいますが、メディアが意図的に届けなかっただけではないでしょうか。
でも、言葉は届かなくてもワクチンが届いたおかげで、感染者は一気に減少しました。
そもそも、政治家の言葉が国民に届くことに、一体どれほどの意味があるのでしょう?

初めての方へ研修を探す講師紹介よくある質問会社案内お知らせお問い合わせサイトのご利用について個人情報保護方針

© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.