株式会社ファイブスターズ アカデミー

世界的に有名な台湾の彫刻家朱銘氏（公式HP）のことを
アメリカのテレビ番組でやっていました。

若いころはお寺の仏像彫刻の職人としてその腕を磨き
その後、彫刻家にその天性の才能を見出されるのです。
そして、その才能は恩師によって開花するのですが、
そのときの恩師の言葉はただ一つ「自分の手元ばかりを
見ていないで広く周りを見て、自分の心が感じるままに
作品を手がけなさい」という言葉でした。

まさに、研修でお伝えしている「鳥の目・アリの目そして自分の目」
ですね。

そして、朱銘氏は今までにない新しい彫刻の世界を台湾にもたらした
ということです。
体を鍛える為に続けている「太極拳」という体と精神の調和の世界を
「太極シリーズ」で表現することで更に大きな評価を得ることに成功したのですが、
このシリーズ、私は大変心を打たれました。

肉体の強靭さと精神の柔軟性を直線的なフォルムでしっかりと表現されている
のです。その大胆にして繊細な作品はなんと、発泡スチロールにブロンズを吹き付けて
作り上げたということでした。
誰も考え付かない素材を使っての表現方法に、「今までどおりでなく今までと違う」発想を
持たねばということを再確認しました。

朱銘氏は近年、広大な自然の中で作品を鑑賞できるようにと、
資財を投げうって美術館を建設したのです。