株式会社ファイブスターズ アカデミー

今月の家庭画報という女性雑誌に草月流第三代家元である
勅使河原茜さんの話が載っていました。

彼女は子供生け花教室を開催しているのですが、そのことについて
「自分で花を生けるということは自分が何を生み出すのか、自分を表現することです。ですから子供たちには花を生ける以前に自分の言葉で自分の気持ちを素直に表現するようになってほしい」
とおっしゃっています。

言われてみればそのとおりで、自分の気持ちを自分の言葉でしっかりと表現すると言うのは
大人になってからでは難しいものです。
子供のときにそのような素直な気持ちの表現を生け花を通して培えたらすばらしいと思いました。

またさらに、こんなことも・・・
「花は生ものですからその場に応じて柔軟に対応することで新しいものが生まれます。
場所、器、植物の枝ぶり、花のつき方、その日の天気・・・
事前に決め込むより、そういったさまざまな要素を前に湧き上がる自分の思いを形にする。
それが花を生けることの醍醐味だと思っています。緊張感の中で重ねる一瞬一瞬の判断・・」

最後のこの部分はなんとも「研修講師」という職業と一致する部分が多いので大いに共感しました。

少し違うのは「研修講師」は絶対的に事前準備は必要で重要であると言うことです。
しかし、すべては研修会場に到着し、受講生の状況、雰囲気を
一瞬につかんで柔軟に対応することが求められます。
つまり、準備したものを捨てられるか？なのです。

そういった意味では「研修」も生ものですね。