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5☆s 講師ブログ

控え選手

先日急逝した星野仙一は、中日ドラゴンズの監督に就任した時に、管理者が組織の中で最も注意を払わなければならない点は何かを学びました。

野球の監督というのは、プレーする選手の一挙手一投足はもちろんのこと、刻一刻と変化する戦況に対して常に目を光らせなければなりません。

しかし、彼がグラウンドの選手以上に注意を払っていたのは、ベンチの控え選手でした。

団体競技というのは、試合に出ているレギュラー選手だけで戦っているわけではありません。
レギュラーを支える控え選手たちの試合に臨む姿勢というのが、チームの士気に大きく影響を与えるのです。

星野によれば、試合に出ている選手は放っておいてもいいそうです。

なぜなら、試合に出ているというだけでモチベーションが高いからです。

最初に“腐り”始めるのは控え選手です。

そしてその士気の低下は、やがてじわじわとチーム全体に感染していきます。

そこで星野は、控え選手の動向が最もよく見えるベンチの一番後ろに陣取っていました。

ベンチの奥には裏の通路へと繋がる出口がありますが、試合中にそこから出て行く選手というのはバットの素振りやトイレを除けば、大抵タバコを吸いに行っているのだそうです。

アスリートというのは、一見喫煙とは無縁なように思えますが、持久力よりも瞬発力が求められる競技では愛煙家が意外に多いそうです。

代打の一打席に勝負をかける野手の中にも、緊張感を和らげるために喫煙する選手は結構いるようです。
そう言えば、体操競技の選手に喫煙者が多いと聞いたことがあります。

監督の星野は、誰が、いつ、何回ベンチ裏に行ったかを完璧に把握していました。

あまりに頻繁に出入りする選手については、裏に行ったとたんにわざとその選手の名前を大声で連呼したりしました。
慌てて戻って来た選手は、以後自分が「見られている」ことを意識するようになります。

大切なのは、監督に「見られている」という意識です。

言い換えるとそれは、監督が「見てくれている」という意識でもあります。

レギュラー選手は、観客から見られていますので手抜きはしません。

よいプレーをすれば、相応の反応が得られます。

でも、控え選手は違います。

よいプレーをする機会がない代わりに、手を抜いていても試合の大勢には影響しません。
でも、そういう考えの選手が増えてくるとチームは崩壊します。

ビジネスの世界でも同じではないでしょうか。

チームの中心となって活躍している主力メンバーは、人事面でもスポットライトを浴びていますが、黙々と裏方の作業に徹っしているメンバーはどうでしょうか。
彼らのモチベーションは高く保たれているでしょうか。

管理者と主力メンバーとは、放っておいてもコミュニケーションはとれます。

なぜなら、向こうの方から相談にやって来たりするからです。

問題は主力ではないメンバーです。
上司のところに相談に来ることがないばかりか、中には忍者のように気配を消している人さえいます。
私も経験がありますが、部下が多くなるとどうしてもコミュニケーションに濃淡が出てしまいます。

一日を振り返ってみたら、その日一言も話さなかったという部下もいました。

今日、帰りの電車の中で、手帳に部下一人一人の名前を書き出して、それぞれ何回話したかチェックしてみませんか?

結構片寄っていることに気づくはずです。

主力メンバーだけが活躍しても、チームのパワーは高まりません。

鍵を握るのは、スポットライトが当たらないメンバーです。
彼らに、あなたなりの「常に見ているよ」というメッセージは届いているでしょうか?

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